偏った食事を好む母親から生まれてくる子どもは肥満になる
研究チームは、母子の健康を長期的に追跡する研究「サウサンプトン女性調査」に参加。
そして調査の一環で、母子の食生活について女性たちにインタビューし、子どもを産む前の食事と、生まれた子どもの健康について調べました。
アンケートでは、妊娠前と妊娠11週目、そして妊娠34週目の母親の食事が調査されました。
また生まれた子どもが6カ月、1歳、3歳、6~7歳、8~9歳の時に何を食べていたか尋ねています。
その結果、母親のBMIが高い(つまり肥満である)ほど、子どもの食生活も乱れる傾向がありました。
さらに母親の「年齢が若い」「低学歴」「喫煙者」といった要素も、子どもの不健康な食生活と関係していたとのこと。
そして母子共に食事の栄養バランスが悪い場合、8~9歳のときに子どもの体脂肪率、およびBMIが高くなると判明しました。
つまり食事を抜いたりドカ食いしたりする母親、またジャンクフードが好きで野菜嫌いな母親は、それが出産前だったとしても、子どもの健康に悪影響を及ぼしてしまうのです。
この結果を受けてクロージャ―氏は次のように述べています。
「子どもの肥満は深刻化しつつある問題であり、その悪影響は成人期まで続きます。
そのため母親は、できるだけ早い段階で食生活の改善に取り組むべきです。
妊娠中、あるいは妊娠前から健康的でヘルシーな食習慣を身に付けることが重要なのです」
将来子どもを産みたい方、また今まさに胎児を抱えているお母さんたちは、一層健康的な食事をするよう意識すべきでなのです。
それには夫婦で協力することも大切でしょう。