赤色が警報に用いられるのはなぜ?
赤色が警報に用いられるのはなぜ? / Credit:Depositphotos
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なぜ警報や信号機は「赤色」じゃないとダメなのか? (2/2)

2022.03.12 Saturday

前ページ遠くまで届く「赤色」

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赤色は「脳に訴える」

が警報に利用されている2つ目の理由は、「赤色がに訴えかけるから」というものです。

人の心や体は、あらゆる種類の刺激に対して何らかの反応を示します。

過去の研究(Frontiers in Human Neuroscience, 2015)では、赤色が人間の反応を増強すると判明していました。

つまり、人は赤色を見ることで、即座に行動したり、確固とした対応を取ったりするというのです。

さらに赤色には、怒りや恐怖、危機感などのネガティブな感情を誘発する性質もあるようです。

そのため、赤色を見ると、私たちの脳はすぐに活性化され警告を発するようになります。

赤色は脳に危機感や恐怖を与える
赤色は脳に危機感や恐怖を与える / Credit:Depositphotos

状況がはっきり分からないとしても、危険を感じたり、その場から離れたいという気持ちになったりするのです。

つまり、赤色は私たちの脳に直感的に警報を届けてくれます。

さて、これら2つの理由を考えると、確かに赤色が警報に役立つと分かります。

普段は無数にある色の中の1つにすぎませんが、重要で急を要する場面になると、赤色が最も目立つ色となり、私たちに迅速な行動を促してくれるのです。

次に信号機の赤やサイレンに遭遇したとき、自分がどんな反応をしたか分析してみてください。

きっと警報が赤色であることに納得するでしょう。

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