AlphaCodeが実際に書いたプログラム
AlphaCodeが実際にプログラミングした問題を見てみましょう。
下記の画像はAlphaCodeに解かせた「D. Backspace」という問題。
これはその名のとおり、バックスペースキーに関する問題です。
1つ目の文字列のどこかの文字をバックスペースキーに置き換えると、2つ目の文字列になるかどうかをコンピュータに判断させる、というもの。
例えば「ababa」という文字列は、「①aキー、②bキー、③aキー、④bキー、⑤aキー」の順番でキーボードのキーを押したときに表示されるものです。
そして①④のキーをバックスペースキーに置き換えると、「①バックスペースキー、②bキー、③aキー、④バックスペースキー、⑤aキー」になります。
バックスペースキーには後ろの文字を消す効果があるので、この順番にキーを押すと「ba」という文字列になるはずです。
つまり「ababa」のどこかのキーをバックスペースキーに置き換えると、「ba」になる、と言えます。
どこのキーをバックスペースキーに置き換えるかは関係ありません。
とにかく2つ目の文字列が1つ目の文字列のどこかをバックスペースキーで置き換えたものになっていれば「YES」を、そうでなければ「NO」と答えさせるのです。
ですから、下記の文字列を入力した場合、
- 「ababa」「ba」
- 「ababa」「bb」
- 「aaa」「aaaa」
- 「aababa」「ababa」
それぞれ次の結果が出ると良いわけです。
- YES
- NO
- NO
- YES
コンピュータにこの問題を解答させるには、何行かのプログラミングコードが必要になります。
AlphaCodeはこの問題にチャレンジし、見事にコードを書くことができました。
とはいえ、現段階ではAlphaCodeがプログラマーの代わりになるわけではありません。
DeepMind社は、プログラマーがAlphaCodeを活用することで、生産性を向上させられると考えています。
今後の改良によっては、AIがプログラマーたちをサポートし、素人でも簡単なプログラミングが組めるようになるのかもしれません。