嫌いな相手でも好きになっちゃう
「コミュニケーション回路」を強制的に活性化するとどうなるか?
魅力的な謎を解明するため研究者たちは、マウスの脳を光に反応するように遺伝操作し、
頭蓋骨に穴を開けて光ファイバーをコミュ回路の位置まで刺し込みました。
以前は脳回路を活性化する方法には電極が用いられていましたが、最近では遺伝操作と光による刺激を組み合わせた方法(光遺伝)が用いられるようになっています。
(※脳回路の活動の「読み取り」には依然として電極が用いられていますが刺激(入力)には光遺伝が主流になりはじめています)
準備が整うと、研究者たちはスイッチを起動してマウスのコミュニケーション回路に光による活性化信号(10Hz)を入力しました。
するとマウスは興味を示さなかった相手(嫌いな相手)に対しても体を寄せて友好的な態度をとるようになりました。
この結果は、コミュニケーション回路を活性化することで、相手に対する態度も操作できることを示します。