約2カ月の連続飛行達成!無人航空機における世界記録樹立
現在Zephyr8は、長期の偵察任務に向けた調整・開発が行われています。
そして2022年6月15日、米軍のユマ試験場を離陸。
8月21日まで高度18kmで長期連続飛行を続けてきました
これにより64日間の連続飛行が達成され、無人航空機における世界記録を更新しています。
「数カ月間にわたる燃料補給なしの連続飛行」を実証したのです。
ところが今回の飛行テスト終了は、関係者にとっても「急で不本意な出来事」だったようです。
8月18日21時ごろ、Zephyr8はユマ試験場の上空で「予期せぬ事態」に遭遇。急遽飛行テストが終了することとなりました。
米軍はこの予期せぬ事態について詳細を明らかにしていませんが、負傷者が出たり、他の機体が被害を受けたりすることはなかったようです。
テストチームのディレクターであるマイケル・モンテレオーネ氏は、「我々のチームは、予期せぬ飛行テスト終了を受けて、重要なデータ収集と事態の分析に力を尽くしているところです」とコメントしています。
とはいえ、2カ月以上の連続飛行から得られたデータは貴重であり、今後の機体改良や将来の任務に必要な情報は多く得られたようです。
将来どのような目的でZephyr8が利用されるかは明らかにされていませんが、文字通り、重要な任務を「上空で果たし続ける」のでしょう。