パワハラ上司に対する部下の評価は、上司の優秀さによって変化していた
2つ目の調査では、168人の学生を募集し、あるチームリーダーの下で働いてもらいました。
そして参加者たちには、チームリーダーから次のようなメッセージが送られてきます。
それはまさしくパワハラと言えるメッセージであり、「くだらないアイデアを思いついて、私の時間を無駄にするな!他のチームよりも上手くやって、私たちに恥をかかせることが無いように!」という内容でした。
その後、仕事を行っていく中で、参加者たちは、さらに別の2種類のメッセージを受け取ります。
その片方は、「あなたのチームは、他のチームに比べてはるかに高いパフォーマンスを発揮している」というメッセージであり、もう片方は、「あなたのチームは、他のチームに比べてはるかにパフォーマンスが低い」というものです。
そして参加者たちは、それぞれ片方のメッセージを受け取り、その後、リーダーを評価するよう求められました。
その結果、予想通り、パワハラ・メッセージを受け取った参加者たちは、自分たちのチームのパフォーマンスが低いと評価されたときに、上司をパワハラ認定する傾向にありました。
また最初は「パワハラ上司」と評価した参加者も、リーダーの判断力のおかげでチームの成績が上がっていることを知ると、短時間でその上司をパワハラ認定する気持ちが薄れると分かりました。
参加者たちは、全く同じ厳しい言葉を投げかけられたとしても、チームの成績によって、上司の評価を大きく変えたのです。
では、どうして優秀な上司に対して、ここまで大きく評価が変わるのでしょうか。
研究チームは、「部下たちは何らかの希望の光を探しているのかもしれない」と述べます。
つまり、パワハラ上司の下で働く部下たちは、そのパワハラを好んではいませんが、そうした悪い状況から何か良いことが起こることを期待していたというのです。
例えば、「厳しい上司の下で働くことで昇進や昇給がしやすくなる」と考えるかもしれません。
そして実際、その願いが叶うと、部下たちは上司の厳しい言動に対して「愛のムチだった」と評価するのでしょう。
研究チームによると、こうした傾向は、有能だが日常的にパワハラを行う上司が、訴えられずに長く勤務できている理由を示唆しているという。
一方で、彼らが続けて強調するように、今回の結果は、「パワハラ行為がチームや会社を成功へと導く」ことを示すものではありません。
長年の研究から、パワハラは従業員や組織に良い結果をもたらさないということがはっきりと分かっています。
一部のパワハラ上司は、その優秀な成績により、単に生き延びているだけに過ぎないのです。
もしかしたら、あなたを日々虐めてくるパワハラ上司も、同じ理由で長く居座っているのかもしれませんね。
当たっているとおもいます
優秀な管理職は自分の世界にはいり
言いたい放題
あるホテルの支配人はひどいパワハラです 自分の感情のおもむくまま
じぶんをかえりみていやになることないのかな?と思うことあります