史上初、アースロプレウラの「顔」を復元!
改めて再発見された化石は1970年代にフランス中東部ブルゴーニュ地方で見つかった2つのアースロプレウラ幼体で、今日まで博物館のコレクションとして保管されていたものです。
全長はまだ10センチにも満たない小さなものでしたが、研究者らは全身がほぼ完全に無傷の状態で残されていることに驚きました。
頭部の痕跡も肉眼で確認できたことから、チームはCTスキャンを使って2つの化石の3次元画像を作成し、全体像を復元することに。
その結果、これまで不明だったアースロプレウラの「顔」がどのようなものだったか初めて明らかになったのです。
それによると、アースロプレウラの頭部は先端が丸みを帯び、2本の短く曲がった触覚が生えていて、目の付け根に「眼柄(がんぺい)」がありました。
眼柄とは目の付け根から伸びている茎状の組織で、これがあることにより目が少し飛び出たようになります。
眼柄はエビやカニなどに見られる特徴で、アースロプレウラではこれまで推測されていませんでした。
さらにチームが驚いたのは、口元から生え出た2本の大アゴです。
その形状はヤスデではなく、ムカデとよく似た構造をしていました。
つまり、アースロプレウラはヤスデのような体とムカデのような顔を持ち合わせていたのです。
これを踏まえると、今日のヤスデとムカデはアースロプレウラから派生したようにも思えますが、そうではありません。
ヤスデとムカデの両グループはアースロプレウラが誕生する1億年以上も前の約4億4000万年前にはすでに分岐しています。
その後、アースロプレウラはヤスデの一グループから進化したと見られますが、今回の研究結果から、彼らはヤスデの中でもかなり特異な位置を占めていたことが伺えます。
まず、目に見られるアースロプレウラはエビやカニなどの水棲生物によく見られる特徴であることから、もしかしたらアースロプレウラは半水棲として水中や水辺にも適応できたのかもしれません。
また彼らが何を食べていたのかは明らかになっていませんが、ムカデのような大アゴを持っていたことから、ムカデ寄りの食性だった可能性もあります。
今日のヤスデとムカデは食性がまったく違います。
ヤスデは非常に大人しい草食性で、毒がなくて攻撃性もなく、落ち葉や枯れ木などを食べて生きています。
他方でムカデは肉食性で攻撃性が高く、毒を持っており、虫やミミズを生きたまま捕食します。
ヤスデは動きが鈍く、ムカデは動きが素早いといった違いもあります。
研究者たちは「アースロプレウラの体自体はヤスデに似て、素早い動きには適していなかったので、肉食の捕食者ではなかっただろう」と考えています。
ただ現代のヤスデよりはもう少し、大型動物などの腐肉食を食べることに特化していた可能性はあります。
この食性の問題を解決するには、アースロプレウラの胃の内容物など、もっと多くの化石証拠が必要になります。
加えて、今回見つかった頭部の化石はあくまでも幼体のものであるため、大人の顔を知るには大人の化石を見つけなければならないでしょう。
ヤスデ、ムカデ、両者とも知ってますが、今回のはとても興味深いです。顔は私的には🪳ごきぶりとムカデのよい所を組み合わせていたように見えました。だから何億年前から生存出来ていたんだと思います。万が一踏み潰すと変なネバーが出るもしくは叩き潰しても死なないとか、化石に興味が、わいてきました
思wっwてwたwのwとw違wうw