肥満に対する「社会運動」と「極端な主張」
近年、「体のサイズ、形、肌の色、ジェンダー、身体能力に関係なく、全ての体に対して前向きな見方をする」という社会運動「ボディ・ポジティブ」が広まっています。
また、「肥満への社会的偏見の解消」を目指す社会運動「ファット・アクセプタンス運動」も活発になっています。
“When a society loses its moral compass, it collapses from within.” – G.K. Chesterton
A Thread Exposing the Decline of the West🧵
1. The Celebration of Obesity pic.twitter.com/2St2fnK3er
— MatrixMysteries (@MatrixMysteries) September 23, 2024
人々を苦しめる偏見や差別をなくすことは良いことですが、こうした活動や考えは、SNSやメディアを通して、本来の考えや目的から逸れ、過激になる場合があります。
例えば、スリムなモデルだけでなく、肥満のモデルがファッション雑誌に登場することが増えたり、肥満であることを売りにし、ファット・アクセプタンス運動を積極的に支持する「肥満系インフルエンサー」に一層注目が集まったりしています。
そして、そのようなインフルエンサーの中には、「肥満でも健康でいられる」と主張する人もいます。
しかし、実際、そのような主張をする肥満系インフルエンサーは、糖尿病や心臓病が原因で次々に亡くなっています。
そのインフルエンサーの言葉を信じた多くの人も、同じ道を辿るかもしれません。
どんな主張が飛び交おうとも、「過度な肥満は健康に悪影響を及ぼす」という事実は変えようがないのです。
だからこそ、肥満を容認することとは逆の流れも生じています。
人々の肥満化を防ぐための施策が、既に世界のあちこちで導入されているのです。
その1つは、「砂糖税(またはソーダ税)」と呼ばれるものです。
これは、清涼飲料水などに対して、砂糖含有量に応じて課す税金のことであり、肥満の一因とされる砂糖の消費を抑制する目的があります。
砂糖に税金を課して、人々が肥満化しないようにしているわけです。
これら様々な主張や施策を考えると、まさに今、肥満のトピックに関して社会が揺れ動いていると分かります。
そして最近では、このような揺れ動く社会で、「重い人ほど旅客機の料金が上がる」という、まるで「肥満税」とでも言えるかのようなアイデアも登場しています。