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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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ペンギンの離婚率は人間よりも高かった!最大で2組に1組が離婚⁈

2025.02.05 10:00:09 Wednesday

ペンギンは一夫一妻制で、同じ相手と一生を添い遂げるといわれています。

しかし最新研究によると、そうロマンチックな話ばかりではないようです。

豪モナシュ大学(Monash University)の研究チームが、オーストラリアの島に住む「コガタペンギン」を調査したところ、かなりの確率で離婚しており、最大では50%の離婚率に達していたことが判明したのです。

一体なぜでしょうか?

研究の詳細は2025年1月11日付で科学雑誌『Ecology and Evolution』に掲載されています。

 

The secret lives of Phillip Island’s divorcing penguins https://www.monash.edu/news/articles/the-secret-lives-of-phillip-islands-divorcing-penguins Shock Discovery Reveals Penguins Don’t Mate For Life After All https://www.sciencealert.com/shock-discovery-reveals-penguins-dont-mate-for-life-after-all
Divorce Rates Better Predict Population-Level Reproductive Success in Little Penguins Than Foraging Behaviour or Environmental Factors https://doi.org/10.1002/ece3.70787

離婚率は最大で50%に達していた!

ペンギンは一生同じ相手と過ごす」そんな話を聞いたことがあるかもしれません。

実際、ペンギンの多くの種は社会的に一夫一妻制をとる傾向があり、同じパートナーと繁殖を続けるケースも少なくありません。

しかしオーストラリア領内のフィリップ島に住むコガタペンギン(学名:Eudyptula minor)に関しては、この定説が必ずしも当てはまらないことが分かってきました。

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コガタペンギン/ Credit: ja.wikipedia

研究チームはコガタペンギンの離婚率を調べるため、2000年から2013年にかけてフィリップ島でフィールドワークを実施。

研究者は「前年の繁殖シーズンにタグ付けされたペンギンのペアが、翌年に新しいパートナーとともに再びコロニーに現れた」場合に、そのペンギンを「離婚した」と見なしています。

そして12回にわたる繁殖シーズンの結果、約1000組のペンギンのペアのうち250件近くの「離婚」が記録されました。

これは13年間で、年間平均で21組の破局があった計算になります。

比較として、アメリカの年間離婚率は1000組の結婚につき約2.4組であり、コガタペンギンの離婚率はそれよりも約10倍も高かったのです。

シーズンごとの離婚率は5%から36%の範囲で変動しており、特に環境条件が悪い年にはその傾向が強まることがわかりました。

また最大では離婚率50%(2組に1組!)に達するシーズンもあったとのことです。

では、なぜペンギンは離婚するのでしょうか?

次ページペンギンが離婚する理由とは?

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