離婚率は最大で50%に達していた!
「ペンギンは一生同じ相手と過ごす」そんな話を聞いたことがあるかもしれません。
実際、ペンギンの多くの種は社会的に一夫一妻制をとる傾向があり、同じパートナーと繁殖を続けるケースも少なくありません。
しかしオーストラリア領内のフィリップ島に住むコガタペンギン(学名:Eudyptula minor)に関しては、この定説が必ずしも当てはまらないことが分かってきました。

研究チームはコガタペンギンの離婚率を調べるため、2000年から2013年にかけてフィリップ島でフィールドワークを実施。
研究者は「前年の繁殖シーズンにタグ付けされたペンギンのペアが、翌年に新しいパートナーとともに再びコロニーに現れた」場合に、そのペンギンを「離婚した」と見なしています。
そして12回にわたる繁殖シーズンの結果、約1000組のペンギンのペアのうち250件近くの「離婚」が記録されました。
これは13年間で、年間平均で21組の破局があった計算になります。
比較として、アメリカの年間離婚率は1000組の結婚につき約2.4組であり、コガタペンギンの離婚率はそれよりも約10倍も高かったのです。
シーズンごとの離婚率は5%から36%の範囲で変動しており、特に環境条件が悪い年にはその傾向が強まることがわかりました。
また最大では離婚率50%(2組に1組!)に達するシーズンもあったとのことです。
では、なぜペンギンは離婚するのでしょうか?



























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