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謎多き「コロコロ」とは? / Credit:Canva
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『パジェロの由来!?』『多様な模様!?』謎が多いのに有名なネコ科「コロコロ」のつがいが見つかる!

2025.05.30 06:30:29 Friday

世界にはいろんなネコ科の動物がいますが、私たちが思い浮かべるイエネコやライオン以外にも、驚くほどバリエーション豊かな野生の猫たちが存在します。

南アメリカに生息する不思議なネコ科動物「コロコロ」という種をご存じでしょうか。

2025年5月、チリの自然保護区に設置されたカメラが、ペアで活動するコロコロの姿を捉えました。

この貴重な映像は、現地の保護団体「コロコロ・プロジェクト」によって公開され、動物愛好家の注目を集めています。

Colocolo Project https://www.facebook.com/colocoloproject/

謎多き南アメリカのヤマネコ「コロコロ」とは?

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いくつかの名と模様をもつ「コロコロ」 / Credit:Wikipedia Commons

コロコロ(学名:Leopardus colocolaは、南アメリカ原産の小型ネコ動物で、「パンパスネコ」とも呼ばれています。

パンパスという名は南米・アルゼンチン中部に広がる草原地帯「パンパ」から来ていると言われています。

現地ではコロコロと呼ばれているようです。

ちなみにコロコロはパジェロキャットという別名もあり、三菱自動車工業の『パジェロ』の名前の由来にもなっています。

ある意味、コロコロのことは「誰もが知っている」と言えますね。

コロコロは、体長は約46〜75cm、尾の長さは約25cmで、体重は3〜7kg程度。

見た目はイエネコによく似ていますが、実際にはまったく異なる生態を持つ野生のネコ科動物です。

その最大の特徴は、毛皮の模様の多様性です。

コロコロは、住んでいる地域や個体によって模様が大きく異なり、縞模様を持つもの、斑点模様のもの、ほとんど模様のないものなどが存在します。

これまでに少なくとも6種類の毛皮パターンが確認されており、分類上も混乱を招いてきました。

そのため、かつては複数の種に分けられるべきだという意見もありましたが、現在は一つの種として扱われています。

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意外と有名なのに、生態はよく知られていない / Credit:Wikipedia Commons

生息地はアルゼンチン、チリ、ペルー、ボリビア、ブラジルなど南米各国にまたがっており、標高0mの平原から5000m以上の高地まで、幅広い環境に適応しているのも大きな特徴です。

前述した「パンパ」に必ずしも住んでいるわけではなく、乾燥草原、高山草原、低木林など多様なエリアで見られます。

行動様式については、夜行性とされる研究もあれば昼行性を示す観察もあり、はっきりとした結論が出ていません。

性格に関しては、外見の愛らしさとは裏腹に、極めて獰猛な性質を持っていることが知られています。

捕食対象はネズミなどの小型哺乳類が中心で、ときには鳥類や爬虫類、昆虫も捕らえます。

このようにコロコロは、未だ多くの謎を秘めた存在であり、その魅力は学術的にも、またビジュアル的にも注目を集めています。

そんなコロコロを映した動画が、ある団体によって公開されました。

次ページ保護団体によって「コロコロのつがい」の映像が公開される

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