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日常に創作活動を取り入れるべき理由 / Credit:Canva
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誰もが「創作」に取り組むべき理由

2025.06.19 11:30:14 Thursday

多くの人は「創作」や「アート活動」と聞くと、プロの芸術家や特別な才能を持つ人たちだけが関わるものだと思いがちです。

しかし、公認心理士あり学術研究者でもあるカトリーナ・マッコイ氏は、創造性は誰にとっても必要な営みであり、ストレス軽減や幸福感の公寿、自己肯定感の強化など多くの恩恵があると述べています。

創作は「贅沢」ではありません。

本記事では誰もが創作に取り組むべき理由と、そうするための4つのポイントを紹介します。

Creativity Is Not a Luxury https://www.psychologytoday.com/us/blog/finding-the-right-words/202506/creativity-is-not-a-luxury

創作って特別なこと?「創ること」は誰でもできる心のケアだった

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ストレスフルな社会だからこそ、身近な創作を楽しもう / Credit:Canva

私たちは日々、仕事や人間関係、社会的プレッシャーなど、目に見えないストレスを抱えながら生きています。

そんな現代において、「創作」という行為が心に与える影響が、心理学的にも再評価されています。

創作活動とは、自分の内側から何かを表現し、形にする行為すべてを指します。

必ずしも芸術作品のように完成度が高い必要はありません。

たとえば、絵を描くことや写真を撮ること、編み物や刺繍を楽しむことも創作です。

また、詩や日記を書くこと、歌詞やメロディーを考えること、ダンスや演劇で身体を使って表現することも含まれます。

さらに、料理を工夫したり、ガーデニングで空間を演出したりすることも立派な創作活動です。

これらはすべて、自分なりの創造力を使った表現です。

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創作中、私たちはフロー状態になり、深い満足感が得られる / Credit:Canva

創作に取り組むと、人はしばしば「フロー状態(没頭状態)」に入ります。

これまでの研究によると、これは時間の感覚を忘れるほど集中した状態であり、自己意識や不安感が薄れ、深い満足感が得られるとされています。

また、創作にはストレスや不安の軽減、自己肯定感と自信の向上、感情の整理と自己理解の促進といった心理的効果があります。

過去のメタ分析によれば、創作はウェルビーイング(幸福感、満足度)の向上に統計的に有意な効果を持つことが明らかにされています。

こうしたメリットを考えると、誰もが創作活動に取り組むべきだと分かります。

それでもなお、多くの人は創作に対して尻込みしてしまうものです。

「自分は才能がない」「何を作っても意味がない」と感じてしまう人も少なくないでしょう。

特に現代社会では、成果や生産性が強く求められるため、創作のような非効率な行動は軽視されがちです。

また、「時間がない」「創作する余裕がない」といった日常的な理由も、創作を後回しにする大きな要因です。

では、忙しい現代人が日常生活に創作を取り入れるためには、どんなことを意識できるでしょうか。

次ページ創作を生活に取り入れる4つのポイント

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