なぜ連休だったのに回復できないのか
私たちは一般に、「休息=睡眠」あるいは「休息=何もしない時間」だと考えがちです。
確かに休息には睡眠や活動を控える時間も重要ですが、心理学ではそれだけでは十分とは言えないとされています。
しかし、活動している時間の中にも心を回復させる効果は存在しています。
休息とは必ずしも横になって過ごすことではなく、身体や注意をある程度使う活動も含まれるのです。
問題は、大型連休がこのような回復効果を得にくい状況になりやすい点です。
連休では、出費の増加による金銭的な不安、混雑によるストレス、長距離移動による疲労、普段と異なる生活リズム、さらには家族関係の緊張などが重なりやすくなります。
仕事が休みであっても、心理的な負荷そのものはあまり減っていない場合が多いのです。
そのため最近では、連休中にあえて出かけないという人も増えていますが、そうした人たちが選びやすいのが、テレビ視聴やスマートフォンの長時間利用です。
実際、2000年代初頭に行われた調査では、テレビ視聴は最も一般的な余暇活動である一方、満足度は最も低い活動として評価されていました。
特に、1日に4時間以上テレビを見る人ほど、「あまり楽しくなかった」と感じる傾向が強まることが報告されています。
最近はテレビを見るという人は少ないかもしれませんが、スマホの利用もこれと同じだと考えられます。
ショー氏らが行った学生を対象とした調査でも、疲れた一日の終わりには、学生たちはスマホをスクロールするなどの「考えなくて済む行動」に流れがちである一方、それが回復感につながりにくいことが示されています。
ここから分かるのは、あまり活動せずに過ごしたからといって、心が回復するわけではないという点です。
では、どのような休息が心の回復につながりやすいのでしょうか。




























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