画像
※ 画像はイメージです/ Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

メキシコで4000年にわたり描き継がれてきた「ロックアート」を発見 (2/2)

2025.11.28 22:00:25 Friday

前ページ数千年も描き継がれてきた壁画

<

1

2

>

メソアメリカ文明にもつながる“始まりの神話”の形

ペコス川様式の壁画には、特有の象徴体系があります。

・ウサギ耳のような頭飾り

・点の列で描かれる“スピーチブレス”

・点のついた鹿角

・翼のある人型

・一本柱の梯子のような図像

これらは単なる装飾ではなく、「力の束(power bundle)」と呼ばれる宗教的概念など、古代の人々の宇宙観を表すものだと解釈されています。

そして驚くべきことに、これらの象徴体系は後のアステカやマヤ文明が持つ神話と共通する要素を多く含んでいます。

たとえば「誕生の洞窟(Chicomoztoc)」の神話はペコス川のアーチ状モチーフとよく重なり、自然地形を“聖なる入口”としてとらえる思想が連続している可能性が指摘されています。

さらに、壁画が集中するロワー・ペコス地域は、湧き水、峡谷、岩陰が密集する特異な地形で、人々にとって祖先や神とつながる特別な場所だったとみられます。

これが何千年も人々を引きつけ、儀礼の伝統が途切れなかった理由のひとつと考えられています。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!