アリの社会からSNSまで、集団現象には似た構造が隠れている?
論文が厳密に扱っているのは、あくまで「走化性(chemotaxis)をもつ細胞」が、環境に残した化学物質を通して情報を共有し、集団として最適な行動に近づいていく仕組みについてのみです。
そのため、その他の世の中でみられる様々な集団現象について、論文は特に論じてはいませんが、この研究で示された数学的な構造は、ほかの集団現象にもよく似たかたちで顔を出しているように見えます。
たとえば、アリの行動は古くから「スティグマーギー(stigmergy)」と呼ばれる概念で説明されてきました。
アリは餌を見つけたとき互いに直接教えたり「会議」をするわけではありませんが、代わりに通り道にフェロモンという化学物質を残していきます。多くのアリが通った道ほどフェロモンが濃くなり、結果として「よく使われるルート」が強調されます。
後から来たアリは、その濃いフェロモンに従って進むだけでよく、その繰り返しによって、集団全体が餌につながる最適なルートに収束していきます。
ここでも、個々のアリはほとんど何も“考えて”いませんが、通り道に残されたフェロモンが「外部のメモリ」として働き、集団としては高度な社会的行動をとっているように見えます。
同じような構造は、人間の集団行動のいくつかにも、部分的な類似として見いだせるかもしれません。
私たちは本来、自分の頭の中に豊富な記憶や判断力を持っていますが、現実の場面では「他人の行動」という“痕跡”を強く手がかりにします。
評判の悪い映画はガラガラになり、口コミ評価の高いレストランには行列ができます。
個々人は「とりあえず人が多い店を選ぶ」「レビューの星が高い作品を優先する」といった単純なルールで動いているだけでも、その積み重ねが「人気店」「人気コンテンツ」という形で環境側に情報を蓄積していきます。
その結果、多くの人が似たような作品や店に集中し、あたかも集団全体が何かを“選択している”かのように見える状況が生まれます。
インターネットやSNSでは、この構造がさらに極端な形で表れているかもしれません。
「いいね」やリツイートの数は、細胞にとっての化学物質の濃度のように、情報空間の中に“勾配”を作ります。
人々は、自分で一から全てを評価するというより、「反響の大きさ」「バズっているかどうか」を手がかりにして情報に近づいていきます。
その結果、多くの人が同じ話題に集中し、似たような意見や表現に収束していくことがあります。
ネット炎上のような現象も、一人ひとりが独立に熟考しているというより、「すでに強く反応されている投稿」に反応が雪だるま式に積み上がり、ある方向に偏った集団行動として現れている可能性があります。
もちろん、これらのアリの行動や人間社会、SNS上のダイナミクスについて、今回の論文が直接データを使って指摘しているわけではありません。
論文が厳密に扱っているのは、あくまで走化性を持つ細胞のモデルとその数学的構造です。
しかし、「個体は単純でも、環境に残された痕跡が外部メモリとなり、集団が勾配に従って動くことで“知能のようなふるまい”が現れる」という枠組みは、これらの現象にも共通する抽象的なパターンとして捉えられるかもしれません。
この研究のように、現象を抽象化して示される数学的な構造は、様々なものに応用して考えることができる非常に興味深いものになるかもしれません。
細胞の動き方を数理で説明することで、知能というものが必ずしも脳だけに宿るわけではないことが見えてきます。
個体そのものが賢い必要はなく、個体と環境が情報をやり取りすることで、集団として複雑なふるまいが成り立つという視点は、生物学だけでなく、初期生命の進化を考える上でも重要です。
人工的な群ロボットの制御や、集団が自己組織化する仕組みの理解にも応用できる可能性があり、幅広い分野に新しい刺激を与える研究だといえます。
今後は、この理論を実際の細胞で検証する実験が求められています。
さらに、複数の種類の化学物質が入り混じる体内環境や、血流や細胞間液のような流れの影響を含めたモデルに拡張することで、より現実に近い理解が進むと考えられます。
群衆行動や人工社会といった大規模な集団現象との関係を理論的に探ることも考えられますが、そうした応用はまだ可能性を示す段階に留まっています。
細胞たちのふるまいを通じて、私たちは「知能とは何か」という古くて大きな問いを改めて考えることになります。
ひとつひとつは何も考えていないのに、集団になると賢く見える。
その仕組みを数学で解きほぐした今回の研究は、私たち自身が持つ“知性”の見え方にも新しい光を当てているように思われます。

























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集団になると無能な人も活躍できる。
匂いの一つとして。
集団になると、有能さが活かしきれない。
ただの、匂いの一つにしかなれない。
でも、有能な人の何かを、匂いより、影響力を強く残せれば、有能さを活かせる?
ここで議論されてるのは無能有能についてではなく、シンプルな入力と出力の応答の集合体がが複雑(に見える)課題をクリアできると言うこと
個々のエージェントに活躍とか影響力とかいう概念は存在しない
ただ共通の信号があるだけ
それを踏まえて違う話してるんじゃない?
ランダムウォークで重み無しでも問題解決可能だろうけど
多少走査ができて匂い強めのエージェント用意したら、そっちのが早い気がするよね
みたいな
たぶんそうじゃない、ぐらいの
>白血球は炎症部位から放出される物質の濃さをたよりに傷口へ集まります。
逆。傷があるから白血球が集まって炎症すんの。
というか、これこそ知性の形なんじゃないかしら
我々もいろんな空間の中でこれやってるだけじゃない?
AIも大量の単純作用によって生まれる知性なので同じようなものだね。
人の脳も細胞がたくさん集まっているから賢く見えるってことか?
スカラー源探査とかオドアー源探査と呼ばれる分野の一番有名なDavidらのケモタクシスの研究と比較して新規性がよくわからない
集合知は昔から知られてたし、AIの強化学習が集合知と似たモデルを形成するのも今更な話でしょ
重要なのは集合知には指導者が存在すると逆に目的から外れて誤魔化しが始まるって事、それがAIならハルシネーションだし
だからこそ目的以外の余計な意図を持たない単純な生物は集合知を作る理想になり得るんだし
同時にだからこそAIに応用しても知性は生まれないんだよね、だって集合知を検索してるだけで理解は存在してないから
集団愚も昔から知られてたけどな
「ダイヤモンドは砕けない」の虹村形兆のスタンド:バッド・カンパニーは、本体からの直接命令か自動操縦によって垂直命令型の組織力で動いているようでした。個々の個体に独自行動の自由度が少なく、創発知能はなさそうでした。作中でも主人公に行動を読まれて敗北しています。
重ちーが使う群体型スタンド:ハーヴェストは、本体の大枠の意思を個々のスタンド個体に乗せ、個々の個体に酔夫や状況依存的な自由度を与えていました。主人公側は大いに苦戦してましたが、作中での探索行動やスタンド攻撃で群知能を発揮しているように見えませんでした。
さて、生物をみると、記事で挙げたアリ類のようにこっち側とあっち側を認識し、個体間でコミュニケーションを取る高度な群知能もいれば、(昨日読んだ本の受け売りですが)ハナバチ幼虫に労働寄生するコナダニが、宿主へ捕食寄生しようとする寄生バチを(非協力だが数にものを言わせて)撃退するレベルゼロぐらいの群知能までバラエティがありそうです。個々の個体間の結合の強さを織り込んだ汎用のモデルが出てくることを期待したいです。
人間は賢くない奴が集団になっても愚民のままじゃん。群れで歩がないと弱いDQNとか、某オレンジの党のカルト達とか
「たった一人の賢い探索者は、運が悪いと一定時間内にはゴールにたどり着けないこともある」
隣国の指導者に教えてあげたい