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Credit: canva
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脳が集中モードに入ると「体のある動作」が少なくなると判明 (2/2)

2025.12.11 07:00:52 Thursday

前ページノイズが強まると「集中モード」に突入する脳

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生存競争から生まれた「注意力の最適化」

瞬きを抑制する現象は、以前から視覚課題でも報告されていました。

「重要なものを見逃さないように目を閉じない」というメカニックな仮説です。

しかし、この研究は、瞬きの抑制が単に光の量や目の乾燥といった環境要因によるものではないことを示しました。

チームは、照明の明るさ(暗い、中程度、明るい)を変えた環境で同じ実験を繰り返しました。

その結果、瞬き率の抑制パターンは、照明のレベルに関係なく変わらないことが確認されました。

これは、瞬きの制御が目に入る光の物理的な変化ではなく、が情報を処理するために行う認知的な要求によって駆動されていることを意味します。

研究者たちは、この瞬き抑制のメカニズムを、脳が「注意力の途切れを最小限に抑える」ために進化した戦略だと解釈しています。

瞬きは一瞬ですが、その短い時間でも外部からの情報(視覚・聴覚)が途絶えてしまいます。

生存にとって重要な情報(例:敵の音、仲間の警告)を聞き逃さないために、脳は進化の過程で、「ここぞ」という瞬間に瞬きを止めるシステムを構築したと考えられます。

実際に、瞬きが多いリスナーほど、騒がしい状況下での音声認識のパフォーマンスが低下する傾向も見られました。

瞬きを抑制することは、単なる反射ではなく、最適なパフォーマンスを維持するための認知的な努力そのものだったのです。

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脳が集中モードに入ると「体のある動作」が少なくなると判明 (2/2)のコメント

ゲスト

意図的に抑制している
無意識にフリーズさせている

どっちなのさ

    ゲスト

    ほんとそれ

    ゲスト

    意図的に瞬きが抑制された結果、無意識的に瞬きをやめる
    この文では意図と意識の定義が全く違うし、そもそも2つの主体が違う
    前者は比喩的な設計者のような脳の機能を最適化する仮定の存在、後者は一般的な人間の個々の人格

ゲスト

地震の時に体の動きが止まるなど、普通に瞬き以外も抑制されてそうな気が。

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