「自分を否定する内なる言葉」をガイドとして活用する
2025年の研究では、内なる批判への対処が比較的うまい人を対象にインタビューを行い、どのような向き合い方が役に立っているのかが詳しく調べられました。
研究から見えてきたのは、うまく対処できている人たちは、内なる批判を無理に黙らせていないという点です。
彼らは、その声を自分そのものや絶対的な真実とは捉えず、自己思いやりと自己防衛の姿勢で応答していました。
内なる批判の出方にはいくつかの傾向があり得ることも分かっており、たとえば、「失敗を恐れる声」、「感情を避けようとする声」、「他者の評価を強く意識する声」、そして「特に厳しい自己嫌悪に近い声」などがあります。
重要なのは、どのタイプであっても、その奥には「傷つかないようにする」「危険を避ける」といった防衛的な目的があることを理解することです。
たとえば、頭の中で「この仕事は自分には無理だ」という言葉が繰り返し浮かぶことがあるかもしれません。
そのまま受け取れば、行動を止めてしまう原因になりかねません。
しかし、この言葉を無理に消そうとするのではなく、問い直すよう意識できます。
「その言葉は、何を恐れているのか」「失敗なのか、評価なのか、それとも準備不足への警告なのか」
こうして背景を探ると、内なる言葉は自分を罰するためのものではなく、改善点を示すサインとして使えるようになります。
トラヴァース博士は、繰り返し浮かぶ「否定的な心の言葉」をノートに書き出してみるよう勧めています。
それによって、心の声が絶対的な真実ではなく、過去の経験から学習された物語に過ぎないと気づきやすくなるからです。
自分を否定する心の中の言葉は、排除すべき敵ではありません。
自己非難に使うのではなく、自己修正につなげることで、それは私たちの集中や成長を支える内なるガイドになり得るのです。



























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そうかな?
否定であっても肯定であってもそれらはすべて雑念であって戯れる必要はないと思うけど
不安などの否定的感情なしに努力を継続できる人はそう多くないんじゃないでしょうか
その雑念と戯れるどころか、囚われる人が多いんですよね。だから、こういう記事が出てくる。かくいう私も、雑念に囚われてしまう1人です。
雑念と戯れる必要が無い。と言える貴方を尊敬します。
どうとらえれば良さそうかは自分で自分を見る限りにおいては難しい
見方を変えれば、見方が変わったときの自分を見る
無意識にどういう見方をしているか
無意識の見方を形成しているときの自分は、その見方による自分像しか見えない
これは、自己参照の一種だから
一旦、内容を外部に出力することに意味がある
それは、どうとらえれば良さそうかの幅を利かせるという意味かなと思うのです ね
わい、生命科学系の院生なんやが、あんまりこういった分野には詳しくないんご。
内なる批判への対処が比較的うまい人ってどうやって定義するんや?
批判と非難は違うし途中から哲学なのか疾病なのかごっちゃになっているような……。
自分を非難して行動に支障をきたしている人を救うには、ハードルをすっ飛ばしすぎて夢物語。ただ、回復期にやる心の防災訓練と捉えるなら、心の選択肢が増えて良いことだと思う。