不倫する人は犯罪者と同じ思考パターンを持つと判明
犯罪学は法律違反だけを扱う学問だと思われがちですが、社会の中で「なぜ人は害のある行為を選び、それをどう正当化するのか」を説明しようとする枠組みでもあります。
研究チームが不倫に注目したのは、それが犯罪と重なる部分を持つからです。
たとえば、不倫は、当事者にとってのなんらかの見返りがあり、相手に大きな害を与え、発覚すれば社会的・個人的に重大な結果を招き得ることなどです。
こうした経緯により、研究者たちは「不倫をした人は、犯罪者のように考え、行動するのか」という問いを立て、犯罪学で使われてきた3つの理論を当てはめて検証しました。
研究チームは匿名掲示板の「Talk About Marriage」と「Surviving Infidelity」から、不倫をしたと自己申告する投稿を集めました。
読み取れる情報の濃さを優先し、本文とコメントを含めて250語を超える投稿に限定したうえで、最終的に81人分を分析対象にしました。
内訳は男性64人、女性17人で、犯罪統計でしばしば見られる男女差に合わせる意図で男性を多めに含めた構成でした。
研究者は文章を精読し、3つの理論に関係する内容を丁寧に整理して、共通する思考と行動のパターンを抽出。
その結果、不倫はストレスや不満への対処として語られやすく、同時に発覚を避ける工夫と自分を許すための正当化が組み合わさって現れやすいことが示されました。
つまり、不倫する人の思考パターンは、犯罪者のそれと似ていることが分かったのです。
では、不倫する人は、具体的にどんな思考パターンを持つのでしょうか。次項で詳しく見ていきます。




























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