なぜホッキョクグマの母親は養子をとったのか
過去45年間にわたって行われてきたハドソン湾西部のホッキョクグマの研究では、この地域に生息する4600頭のクマのうち、これまでに養子が確認できた僅か12件しかありません。
つまり、X33991の例は13件目であり、非常に珍しいことなのです。
ホッキョクグマの子育てが非常に大変であることを考えると、養子をとるクマがいないのも納得できます。
では、なぜこのような行動が起きるのでしょうか。
2015年に発表された研究では、ホッキョクグマの養子行動について、血縁だから助けた可能性や、育児経験を積むためといった説明が検討されてきました。
しかし同時に、こうした行動は必ずしも有利な戦略とは言えません。
むしろ、授乳期の雌が強く母性行動に駆動された結果として起こる「取り違え」の可能性も高いと指摘されています。
それでも、動機がどうであれ、この行動は子グマにとって救いとなります。
母親のいない子グマは、狩りの方法や移動の仕方を学ぶことができず、野外で生き延びる見込みはほとんどありません。
研究者によれば、母親がいる場合でも成獣まで生き残る割合はおよそ半分程度にとどまるようです。
今回のように養子として迎え入れられたことで、この子グマはホッキョクグマとして生きるための知識と時間を得ることができました。
今後、ホッキョクグマの母親と実子、そして養子がどうなっていくのか、注目が集まっています。





























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4600頭のうち13なら別にそこまで珍しくないかと
欧米では日本よりも里子や養子が多い文化だから、割合的に珍しいことだと感じるのかもしれない