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ホッキョクグマの母親がもう1頭、養子をとる / Credit:Canva
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ホッキョクグマのお母さんが養子をとった!非常に珍しい例だと話題に

2025.12.19 06:30:47 Friday

人間の家族では、時折養子を迎えるケースがあります。

しかし野生のホッキョクグマでは、血縁のない子を育てる行動は非常に稀です。

カナダのマニトバ州チャーチル周辺で、雌のホッキョクグマが実子ではない子グマを連れている様子が撮影され、研究者によって確認されました。

西ハドソン湾の個体群を45年にわたって追跡してきた調査の中でも、これは13例目という非常に珍しい記録だといいます。

Polar Bear Mom Adopts Cub – Only The 13th Known Case Of Adoption In 45 Years Of Study At Hudson Bay https://www.iflscience.com/polar-bear-mom-adopts-cub-only-the-13th-known-case-of-adoption-in-45-years-of-study-at-hudson-bay-81933

子持ちの母親ホッキョクグマが、さらにもう1頭の養子を連れていた

ホッキョクグマの子育てが大変なのは、子グマが生まれた直後、驚くほどか弱い状態だからです。

ホッキョクグマは雪の巣穴で出産し、子グマは目が見えず、体毛も少なく、体重はおよそ0.5キログラムほどで生まれてきます。

しかも母グマは、その小さな命を温め、授乳し、外の厳しい環境から守りながら、春に巣穴を出るまで育て続けます。

この間、母グマは長期間ほとんど食事をとらず、体に蓄えた脂肪だけを頼りに子育てを行うことも知られています。

そんな中で今回注目されたのが、研究者からX33991と識別されている母グマです。

研究者たちが2025年春に巣穴から出た彼女を確認した時、そばにいた子グマは1頭だけで、識別のためのタグも付いていました。

ところが同年の秋に再び確認された際、X33991のそばには2頭の子グマがいました。

そのうち1頭には春に確認されたタグがありましたが、もう1頭にはタグがなく、実子ではない可能性が浮上しました。

自分の子を育てるだけでも大きな負担となるホッキョクグマが、さらに別の子グマまで世話しているかもしれないのです。

では、ホッキョクグマの母親が、別の子どもを養子にするなんてことはあるのでしょうか。

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