画像
暑いと自傷と暴力が増える / Credit:Canva
health

気温が高いと「暴力」と「自傷」が増える (2/2)

2026.01.09 17:00:47 Friday

前ページ暑さ指標の高まりは、「暴力」「自傷」と関連している

<

1

2

>

なぜ暑いと自傷や暴力が増えるのか

分析を詳しく見ると、気温上昇の影響はすべての人に同じように現れたわけではありませんでした。

統計的なばらつきはあるものの、若年層や、貧困率が高い地域、教育水準が低い地域、非白人住民の割合が高い地域では、影響が比較的大きい傾向が見られました。

ただし、グループ間の違いは決定的と言えるほど明確ではないことも、研究の中で注意されています。

これらの条件は、暑さへの対処手段が限られやすい社会的背景と重なっています。

では、なぜ暑さが暴力や自傷の増加につながるのでしょうか。

行動面では、暑い日は屋外で過ごす時間が増え、人と人が直接顔を合わせる機会が多くなります。

その結果、口論や衝突が起きやすくなり、暴力に発展する確率も高まると考えられます。

心理や生理の面では、強い暑さが苛立ちや怒りっぽさを高め、感情をコントロールする力を弱めることが知られています。

さらに、暑さによる睡眠の質や睡眠時間の低下は、翌日の判断力や忍耐力を低下させる要因になります。

冷房が十分に使えない住宅環境では、これらの影響がより深刻になりやすいと考えられます。

加えて、暑い時期に増えがちなアルコールや薬物の使用も、暴力や自傷のリスクを高める可能性があります。

この研究は、暑いから必ず暴力が起きると主張するものではありません。

示されているのは、社会全体として見たときに、暑さが暴力や自傷のリスクを統計的に押し上げる可能性があるという事実です。

今後は、死亡データとの統合や、より細かな社会環境を考慮した研究が進むことで、暑さと暴力・自傷の関係がさらに詳しく分かってくると考えられます。

気候変動への備えは、熱中症対策にとどまらず、メンタルヘルスや社会的安全まで含めて考える必要がありそうです。

<

1

2

>

気温が高いと「暴力」と「自傷」が増える (2/2)のコメント

鈴木

毎年、春先や夏場になると、「変なおじさん」の出没者数が増える体感があります。
気分の高揚とか、陰性から陽性症状への移行とか、季節が向かわせるのでしょうか?

ゲスト

アフリカは暑いから我慢弱くなって治安が~うんぬん
そんな発信者を見かけたけど間違ってないんだな

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

健康のニュースhealth news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!