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Credit: canva
psychology

従業員は「ある扱いをされた」と感じると労働意欲が低下する (2/2)

2026.01.20 07:00:36 Tuesday

前ページたった一枚のカードが労働意欲を変えた

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「報復」ではなく、「気持ちのズレ」が行動を変える

この変化は、管理職が意図的に嫌がらせをした結果ではありません。

チームが管理職側に理由を尋ねたところ、ほとんどが「業務や売上対応を優先した結果、後回しになった」と答えています。

つまり、管理職側には悪意がなく、本人たちは「些細な遅れ」と考えていたのです。

しかし、従業員の視点は違いました。

「やるべきことは、カードを渡すだけだった」

そう感じた瞬間、職場への向き合い方が変わってしまったのです。

研究者たちは、この行動変化を「露骨な抗議」ではなく、感情的な反応に基づく静かな調整だと解釈しています。

怒鳴るわけでも、抗議するわけでもない。ただ、仕事へのエネルギーを少しずつ引き下げるのです。

注目すべき点は、贈り物が渡された後には、欠勤率や行動が元の水準に戻ったことです。

つまり、従業員は最初から仕事を放棄したかったわけではありません。

「大切にされていない」という感覚が、労働意欲を一時的に削いでいただけなのです。

この研究は、職場における不適切な扱いは、深刻なハラスメントだけではないことを示しています。

人は尊重されているかどうかを日常のごく小さなやり取りから敏感に読み取っているのです。

働く意欲は、評価よりも「扱われ方」で決まる?

この研究が突きつけるのは、シンプルでありながら重い事実です。

人は給料や評価だけで働いているのではありません。

誕生日を覚えてもらえたか。節目を気にかけてもらえたか。一人の人間として見られていると感じられるか。

こうした「仕事の外側」にある扱いが、職場への信頼感や労働意欲を静かに支えています。

逆に言えば、ほんの小さな軽視が、その土台を崩してしまうこともあるのです。

カードを渡す。声をかける。節目を認める。

それは礼儀であり、同時に職場の生産性を守る行為でもあります。

働く意欲は、命令では生まれません。

「どう扱われたと感じたか」が、その人の行動を決めているのです。

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