わずか数分でも「体は確実に反応する」
心肺機能、死亡リスク、血糖値への影響
特に注目されるのは、その効率の良さです。
現在の運動ガイドラインでは、週150分の中強度運動、あるいは75分の高強度運動が推奨されています。
しかし研究では、が確認されています。
たとえば、1回30秒ほどの全力に近い階段昇降を、1日に数回行うだけでも、数週間後には体力が向上した例が報告されています。
しかも、このような運動は継続率が非常に高く、多くの参加者が数か月にわたって実践を続けていました。
「短い」「すぐ終わる」という心理的なハードルの低さが、結果的に継続につながっていると考えられます。
さらに、運動スナックの効果は体力向上にとどまりません。
大規模な観察研究では、普段まったく運動をしていなかった人でも、速歩や階段昇降といった高強度の身体活動を1日3〜4分積み重ねるだけで、全死亡リスクが大きく低下することが示されています。
心血管疾患による死亡リスクも、同様に大幅な低下が見られました。
血糖値に関する研究もあります。
食事前に短時間の高強度運動を行うことで、食後の血糖値の急上昇が抑えられる可能性が示されており、将来的な代謝疾患の予防という観点からも注目されています。
もちろん、運動スナックだけですべての健康指標が改善するわけではありません。
体重や体脂肪率、血圧、血中脂質などについては、現時点では明確な効果が確認されていない項目もあります。
それでも、「何もしない状態」から「少しでも体を動かす状態」へ移行すること自体が、健康にとって非常に大きな意味を持つことは、多くの研究が一貫して示しています。
健康は「やる気」より「仕組み」で決まる
忙しい現代人にとって、運動を生活に組み込む最大のコツは、意志の力に頼らないことです。
運動スナックは、すでにある習慣の中に自然に溶け込ませることができます。
朝のコーヒーの前に階段を上る、テレビの合間にスクワットをする、仕事の電話を終えたら速歩で移動する。
こうした小さな積み重ねが、確実に体を変えていきます。
本格的なトレーニングの代わりにはならないかもしれませんが、「運動ゼロ」から抜け出すための入り口として、運動スナックは非常に現実的な選択肢です。
次に1分だけ時間が空いたとき、その1分をどう使うかで、数年後の健康が変わるかもしれません。























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なるほど。1分間でできる簡単な運動のセットを用意しとくと良さそうだな。有酸素運動から無酸素運動まで。アイソメトリックやアイソトニックなどバラエティもあるといいな。一日の間で不定期でこまぎれ時間が発生しやすい職種の人には有効そうだ。