画像
Credit: canva
psychology

仕事の生産性が落ちやすくなる心理特性が明らかに (2/2)

2026.01.29 07:00:30 Thursday

前ページタスクの成果と「職場を支える行動」が同時に下がる

<

1

2

>

影響の中心は「二次性サイコパシー」によって説明されやすい

サイコパシー特性は一般に「一次性」と「二次性」に分けられます。

一次性は、情動の冷淡さ、不安の低さ、恐れの少なさ、対人支配性などと結びつきやすい特徴です。

二次性は、衝動性、情動の不安定さ、敵意、高いネガティブ感情などと関連しやすい特徴です。

今回のメタ分析では、観察された職場行動との関連の多くが、二次性サイコパシー特性によって主に説明される傾向が示されました。

つまり、職場で見られる望ましくない行動との関連は、一次性よりも二次性の側面と結びつきやすい可能性があります。

ただし一次性が無関係だと断定できるわけではなく、全体としてはサイコパシー特性が職場関連行動に概して不利に働く傾向が確認された、という位置づけです。

さらにチームは、関連の強さが一様ではない可能性にも触れています。

調整分析では、年齢、組織在籍年数、階層的地位が、サイコパシー特性と職場行動の関連に関わる要因として示されました。

特性が職場でどのように表れやすいかは、個人の置かれた状況やキャリア段階によっても変動し得る、という示唆です。

生産性を守るには?

この研究が示したのは、サイコパシー特性が高いほど、タスクパフォーマンスや組織行動が低く、反生産的職務行動が高いという、一貫した関連です。

とくに二次性サイコパシー特性が、その関連をより強く説明する傾向が示されました。

職場の生産性を考えるとき、能力や制度設計だけでなく、こうした心理特性と職場行動の関係にも目を向ける必要があるのかもしれません。

ただし、重要な注意点があります。

チームも述べている通り、このメタ分析が示すのは「関連」であり、因果関係や背後のプロセスを直接特定したものではありません。

互恵性の知覚や信頼、コミットメントといった社会的交換過程が、どのように観察された関連を生み出しているのかは、今後の検討課題として残ります。

だからこそ次の一歩は、心理特性をレッテルとして使うことではなく、職場の関係性と行動の連鎖をより具体的に解きほぐしていく方向に向かうはずです。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

0 / 1000

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

心理学のニュースpsychology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!