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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
history archeology

「小人症」だった1万2000年前の少女の遺骨を発見、イタリア (2/2)

2026.01.29 18:00:54 Thursday

前ページDNAが明かした「1万2000年前の少女」の正体

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少女は「支えられて」生きていた

DNA解析は、ロミート2の家族関係についても重要な情報をもたらしました。

彼女と抱き合うように埋葬されていたロミート1も女性であり、第一度近親者、つまり母娘、あるいは姉妹関係にあった可能性が高いことが分かりました。

興味深いことに、ロミート1も当時の成人としては小柄で、身長は約145センチメートルでした。

彼女はNPR2遺伝子の異常なコピーを1つだけ持っており、軽度の成長制限があった可能性が示されています。

ただし、ロミート2ほど重度の小人症ではありませんでした。

また、ロミート2の食生活や栄養状態は、同じ洞窟に埋葬されていた他の人々と大きな差はありませんでした。

遺骨に外傷の痕跡もなく、栄養不良の兆候も見られなかったことから、研究者たちは彼女が共同体の中で継続的なケアを受けていたと考えています。

狩猟採集社会では、移動能力や身体的な強さが生存に直結します。

それにもかかわらず、重い身体的制約を抱えた少女が10代まで生き延びていた事実は、当時の人類が互いに支え合う社会的な関係を築いていたことを強く示唆しています。

この発見は、医学史における最古の遺伝性疾患診断であると同時に、人類史における「ケアの証拠」でもあります。

1万2000年前の社会において、身体的に不利な個体が排除されることなく生きていたという事実は、人類が早い段階から協力と共感を基盤とした社会を築いていたことを物語っているのです。

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