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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

発射式の舌をもつ「ジュラ紀の新種両生類」を発見 (2/2)

2026.01.29 21:00:33 Thursday

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舌を撃ち出す狩りをしていた

この新種が特に注目される理由は、舌を勢いよく前方に射出する「発射式の舌」をもっていたと考えられている点です。

これは、現代のカメレオンに見られる捕食方法とよく似ており、小さな獲物を素早く捕らえるのに適した能力です。

新種は、アルバネルペトン科(Albanerpetontidae)と呼ばれる絶滅した両生類のグループに属します。

このグループは、中期ジュラ紀から更新世まで、1億6000万年以上にわたって存続していたと考えられていますが、その多くは断片的な化石しか残っていませんでした。

今回の研究では、マイクロCTスキャンを用いて、1ミリメートル未満の極小の骨を三次元的に解析しました。

その結果、頭骨や脊椎、骨盤などに、他の近縁種とは異なる特徴が確認され、新属新種としての記載が正当であることが示されました。

この発見は、恐竜時代の陸上生態系において、両生類がどのような多様性を持っていたのかを考えるうえで、重要な手がかりとなります。

恐竜ばかりに注目が集まりがちなジュラ紀ですが、その足元では、発射式の舌を武器にした小さなハンターが生き抜いていました。

今回の発見は、失われた両生類の進化史を埋めるだけでなく、恐竜時代の陸上生態系がいかに複雑で多様だったのかを物語っています。

今後、こうした「見過ごされてきた小さな化石」が、古代の世界像を大きく塗り替えていくのかもしれません。

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発射式の舌をもつ「ジュラ紀の新種両生類」を発見 (2/2)のコメント

非A

これですよ、これ!素晴らしい発見!一時の米国の様に大型恐竜ばかり狙った雑な発掘では見過ごされてしまう微小化石。スペインやポルトガルで中生代の微小化石の収集が行われているのは知っていましたが、着実に成果を上げているようです。こうした中生代の微小脊椎動物化石の探査・発掘は実は日本がパイオニアに近い存在。実体顕微鏡も援用した手法で大きな成果を上げています。石川県の化石壁が最たるもので、矢張りアルバネルペトン類のシラーペトン、最古級且つ珍しい非海生のドリコサウルス類のカガナイアス、多種多様なトカゲ類や哺乳類、何より白亜紀まで生存した獣弓類・トリティロドン類が世界に先駆けて大量に(数百もの歯)産出しています。中生代の生物相の貴重な資料です。丹波篠山や勝山等も同様の手法・方針を採用して大きな成果を上げています(勝山は発掘体験の成果も少なくありません)。微小化石に注目+一般参加というスペインや日本の取り組みは、今後も大きく古脊椎動物学に貢献してゆくでしょう。又、アルバネルペトン類は本当に面白い両生類で、外形はイモリに似ていますが、有尾類・無尾類・無足類(現生両生類)とは別の枝の独自な系統で、非常に陸上生活に適応していた様です。ミャンマーの白亜紀中頃の琥珀から産出したヤクシャも鱗だらけの尖った頭部がキノボリトカゲっぽいですし、上記のシラーペトンもゴツい頭部が土中に潜る生態を匂わせます。その上、カメレオンの如く“発射型”の舌を持つものまでいたとは!現生両生類でも多くのカエルやごく一部有尾類が前方に飛び出す舌で獲物を捕らえますが、本当にカメレオン級ならアルバネルペトン類の陸上・樹上での適応性を改めて強調する知見となります。いやあ~、古脊椎動物って本当に良いものですね!(古い)。長文、失礼致しました。

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