ホルモンが操る「守り」のメカニズムと進化の理由
研究は、女性が着床の窓の期間に局所的に免疫力が下がるため、性欲が低下するという心理的変化が起きることを示しました。
ここではこのとき女性の体内で何が起きているのか、研究が説明するメカニズムをもう少し具体的に解説していきます。
鍵を握るのは、女性ホルモンの一つであるプロゲステロン(Progesterone:黄体ホルモン)です。
排卵後に分泌量が増えるこのホルモンは、子宮内膜を厚くして着床の準備を整える役割を持っています。
プロゲステロンは、子宮内のTリンパ球やナチュラルキラー細胞(NK細胞:外敵を攻撃する免疫細胞)の攻撃性を奪い、受精卵を受け入れる態勢を作ります。
同時に、このホルモンは脳にも作用し、性的な意欲を抑制する信号を送っていると考えられています。
なぜ、この時期の性行動がそれほど危険なのでしょうか。
実は、黄体期の子宮は、精子を子宮の奥へと引き込むためにポンプのような収縮運動を繰り返しています。
この運動はわずか1〜2分で物質を膣から子宮へと運びますが、性交時には精子だけでなく、膣内の細菌や病原体までもが一緒に吸い上げられてしまう可能性があります。
免疫が抑制されている子宮内に病原体が侵入すれば、感染症にかかるリスクは通常よりも高くなります。
こうしたメカニズムは、進化心理学で語られる「状況に応じて、体が優先する動機が入れ替わる」という考え方「Motivational priorities theory(あえて和訳すると「動機付け優先順位理論」となるが現状正式な和訳はない)」で説明がつきます。
これは、生物は進化の過程で、生存上のメリット(利益)とコスト(代償)のバランスに応じて、最適な行動を取りたくなるように適応してきたという考え方です
排卵期は「妊娠」という大きなメリットがあるため、多少のリスクを冒してでも性行動をとるよう動機付けられます。
一方、着床の窓の期間は排卵が終わっているため妊娠の可能性(メリット)はゼロになり、逆に感染症というコストが最大になります。
そのため、この時期は性的な意欲を抑制し、性行動を避けることが、生存戦略として最も合理的だったと言えます。
ただし、今回の研究結果はあくまで全体的な傾向を示したものです。
調査対象が大学生であったため、長年連れ添ったパートナーと同居している場合など、異なるライフステージの女性でも同様の傾向が出るかどうかは今後の検証が必要です。
人間の性欲には、ホルモンだけでなく、相手との親密さや社会的な状況など、多くの要素が複雑に絡み合っています。
今回の発見は、私たちの何かをしたいという欲求が、無意識のうちに健康と生命を守るために身体の状態で制御されている可能性があるという、興味深い報告と言えるでしょう。



























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