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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
biology

寿命の長さの50%は「遺伝子で説明できる」と判明

2026.02.04 17:00:33 Wednesday

健康的に長生きするには、生活習慣が大切です。

食事や運動、喫煙や飲酒といった日々の行動が寿命に影響するのは、多くの科学的研究で証明されています。

その一方で、オランダ・ライデン大学(Universiteit Leiden)の最新研究で、私たちの寿命に対する見方を大きく変える研究結果が報告されました。

それによると、人間の寿命の長さは、約50%が遺伝子によって説明できる可能性があるというのです。

研究の詳細は2026年1月29日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。

Lifespan may be 50% heritable, study suggests https://www.livescience.com/health/ageing/lifespan-may-be-50-percent-heritable-study-suggests The heritability of human lifespan is roughly 50%, once external mortality is addressed https://www.eurekalert.org/news-releases/1113892
Heritability of intrinsic human life span is about 50% when confounding factors are addressed https://www.science.org/doi/10.1126/science.adz1187

なぜ「寿命はあまり遺伝しない」と考えられてきたのか

これまでの研究では、人間の寿命の遺伝率は6〜25%程度と推定されることが多く、「寿命は遺伝より生活環境の影響が大きい」と解釈されてきました。

この推定の根拠となっていたのが、一卵性双生児と二卵性双生児の寿命の似方を比べる、いわゆる双子研究です。

しかし、ここには大きな落とし穴がありました。

過去の人類社会では、事故や暴力、感染症などによる死亡、いわゆる「外因的死亡」が非常に多かったのです。

こうした死因は、遺伝子よりも環境や社会状況に強く左右されます。

その結果、遺伝子が関与しやすい「老化や体内の生物学的な衰え」による死亡、つまり「内因的死亡」の影響が、統計的に見えにくくなっていました。

言い換えれば、寿命に対する遺伝の影響が、外因的死亡によって薄められていた可能性があるのです。

次ページ「外因的な死」を取り除くと見えてきた本当の遺伝率

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