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Credit: canva
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ドナーから移植した子宮で「赤ちゃん」が誕生、英国初 (2/2)

2026.02.26 12:00:46 Thursday

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10時間の手術、体外受精、そして「英国初の誕生」へ

子宮移植手術は2024年6月、オックスフォードのチャーチル病院で実施され、手術時間は10時間に及びました。

その後、ベルさん夫妻はロンドンのリスター不妊治療クリニックで体外受精を受け、数カ月後に胚移植が行われます。

移植された子宮がきちんと機能し、妊娠が成立し、出産まで至る必要があるため、ここからが本当の勝負でした。

そして2025年のクリスマス直前、西ロンドンのクイーン・シャーロット&チェルシー病院でヒューゴちゃんが誕生します。

体重は約3.1キログラムとされ、ベルさんは「朝起きて小さな顔を見たとき、夢から覚めないといけないような気がした。本当に信じられない」と語りました。

今回の成功は、英国で進行中の臨床研究試験の一部です。

死亡ドナーからの子宮移植は計10件が計画され、すでに3件が実施済みですが、赤ちゃんの誕生は今回が初めてです。

重要なのは、赤ちゃんがドナーと遺伝的につながっているわけではない点です。子宮は“赤ちゃんの居場所”を提供しますが、遺伝情報は両親の卵子と精子に由来します。

また、子宮移植には免疫抑制薬が欠かせません。そこで母親が出産を終えた段階で移植子宮は摘出され、ベルさんが強い免疫抑制薬を生涯飲み続ける負担を避ける計画です。

なお子宮提供は、腎臓や心臓など一般的な臓器提供とは扱いが異なり、臓器提供に同意しているケースでも「子宮提供を認めるか」を家族に個別に確認する特別な手続きが必要だとされています。

医療の劇的ない進歩により、「子宮がない」と告げられた若い女性にとって、未来は一気に現実味を帯びてきました。

もちろん、手術の負担、免疫抑制薬、提供の手続き、そして何よりドナー家族の決断が前提にあります。

だからこそ、今回のニュースの核心は「医療技術がすごい」だけではなく、大切な人を失った喪失の痛みの中で誰かの希望を支えた人々がいたという事実です。

ヒューゴちゃんの誕生は、医学の到達点であると同時に、社会が受け止めて育てていく“新しい選択肢”の始まりなのです。

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