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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
psychology

【40代の危機】人生の低迷期を乗り越えるマインドシフトとは (2/3)

2026.06.29 12:00:29 Monday

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なぜ40代は「人生の低迷期」となりやすいのか?

では、なぜ40代に幸福度が低迷しやすいのでしょうか。

その理由の1つは、若いころに抱いていた「未来への幻想」が崩れやすいことです。

20代のころは、多くの人が「いつか人生は本格的に始まる」と考えがちです。

卒業すれば、就職すれば、昇進すれば、結婚すれば、家を買えば、きっと人生は大きく変わる。

そうした期待は、若いころのエネルギーにもなります。

しかし40代になるころには、目標のいくつかは達成され、いくつかは達成されなかったという現実が見えてきます。

そして、達成できたものについても「思ったほど自分を永遠には満たしてくれない」と気づき始めます。

キャリアの階段をもう一段上がっても、それは魔法の扉ではなく、ただ次の段にすぎません。

若いころに思い描いた理想の人生と、実際に歩んできた人生との差が、もっとも強く意識されるのがこの時期なのです。

さらに40代は、責任感がピークを迎える時期でもあります。

仕事では成果を求められ、家庭では親としての役割があります。

子どもが10代になれば、親の助けを必要としながらも、素直に頼ってくるとは限りません。

同時に、自分の親が高齢になり、介護や支援が必要になることもあります。

そこに住宅ローンや教育費、将来への備えといった経済的な責任も加わります。

つまり40代は、仕事、子育て、親の支援、お金の問題が同時に押し寄せやすい時期です。

表面上は順調に見えても、内側では複数の戦線を同時に守っているような状態になりやすいのです。

そして興味深いことに、収入が増えればこの低迷が消えるわけでもないようです。

研究者たちが収入を考慮に入れても、幸福度がもっとも低くなる年齢はほとんど変わりませんでした。

もちろん、お金は生活の安定にとって重要です。

しかし調査によれば、基本的な必要が満たされた後は、収入が増えても幸福感が同じように増え続けるとは限りませんでした。

25歳のころより高い収入を得ていても、心の中では以前より強い空虚感を抱くことがあります。

これは、お金が無意味だということではありません。

ただし、お金だけでは人生の意味や充実感までは埋められないということです。

さらに研究では、イギリスの100万人以上のデータを用いた分析で、抑うつ状態のピークが44歳ごろに現れることも示しています。

これは40代の低迷が単なる気分の問題ではなく、精神的健康の面でも注意すべき時期であることを示唆しています。

「自分は燃え尽きただけだ」と片づけるのではなく、人生の見方を変える必要が出てくる時期なのかもしれません。

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