紙と接着剤だけの巨大紙飛行機がギネス世界記録認定!
この挑戦のきっかけは、学生たちが試験勉強中に、2013年から続く世界記録を見つけたことでした。
当時の記録は、ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学が製作した翼幅18.21メートルの紙製航空機です。
授業の合間に小さな紙飛行機を飛ばしていた学生たちの遊び心は、やがて本格的なプロジェクトへ発展しました。
チームはまず、MATLAB(数値計算やシミュレーションを行うためのソフトウェア)を使ったシミュレーションで、巨大な機体がどのような形や構造なら飛べるのかを検討。
次に、必要な内部構造を確かめる試作機「プロメテウス」を製作し、続いて紙と接着剤だけで作った約8メートルの「ダイダロス」に挑戦しました。
この機体は完全ではありませんでしたが、そこで得た知見を約4メートルの試作機に生かし、実際に滑空できることを確認しました。
数カ月にわたる設計と試作の末に完成したイカロスは、翼幅20.04メートル、全長約7メートル、重量約28.5キログラムです。
そして2026年6月25日、ボローニャで開かれた「WMF―We Make Future」で、1人のメンバーが足場の上を走り、機体を空中へ押し出しました。
イカロスは会場内を59メートル飛行し、認定に必要だった15メートルを大きく上回りました。
こうして、従来記録を約1.83メートル更新し、「世界最大の紙製航空機」として認定されたのです。
なお、記録の基準になったのは59メートルという飛行距離ではなく、翼幅20.04メートルという機体の大きさです。
では、この巨大な紙飛行機はどうやって飛行できたのでしょうか。次項で詳細を見てみましょう。
































