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Credit: Wilson et al., 2026, Journal of Vertebrate Paleontology, CC BY 4.0
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大型哺乳類を食らう「怪物級のワニ」が太古の地球にいた

2026.08.26 12:00:04 Wednesday

現代の川や湖でも、ワニは大型動物を襲う恐ろしい捕食者として知られています。

しかし約1000万年以上前の南アメリカには、現在のワニをはるかに上回る「怪物級」のハンターが生きていました。

その名は「プルスサウルス・ネイベンシス(Purussaurus neivensis)」

現生のカイマン類に近縁なワニ形類で、全長は約7メートル、体重は約1800キログラムに達したと考えられています。

そして今回、草食哺乳類の化石に残された傷から、この巨大ワニが実際に大型哺乳類を襲っていたことを示す直接的な証拠が見つかりました。

研究の詳細は、フィンランド・ヘルシンキ大学(University of Helsinki)により、2026年8月17日付で学術誌『Journal of Vertebrate Paleontology』に掲載されています。

This Giant Crocodile Relative Weighed as Much as a Car And Preyed on Rhino-Sized Mammals https://www.sciencealert.com/this-giant-crocodile-relative-weighed-as-much-as-a-car-and-preyed-on-rhino-sized-mammals Giant crocodylians dominated the food chain in Miocene South America https://www.helsinki.fi/en/news/evolution/giant-crocodylians-dominated-food-chain-miocene-south-america
Physical evidence of crocodylian predation on ungulates in the Middle Miocene of Colombia https://doi.org/10.1080/02724634.2026.2701154

1トンを超える大型哺乳類の骨に残されていた「噛み跡」

中新世の南アメリカには、現在とはかなり異なる生態系が広がっていました。

広大な湖沼環境の周囲には巨大なカメやワニ形類が暮らし、アナコンダ、飛べない「恐鳥類」、サーベル状の牙を持つ哺乳類など、さまざまな捕食者が獲物を狙っていました。

一方で、この時代の南アメリカの化石群では、草食哺乳類に対して肉食哺乳類の割合が比較的少ないことが知られています。

そこで研究者たちは以前から、大型哺乳類を狩る役割のかなりの部分を、巨大なワニ形類などの非哺乳類捕食者が担っていたのではないかと考えていました。

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大型哺乳類を捕食していたプルスサウルスの復元イメージ/ Credit: Wilson et al., 2026, Journal of Vertebrate Paleontology, CC BY 4.0

今回チームが調べたのは、コロンビアのラ・ベンタから見つかった約1600万~1050万年前の大型有蹄類の化石です。

対象となったのは3種の大型哺乳類で、頭骨の一部、大腿骨、2つの下顎骨という計4標本が分析されました。

すると頭骨には大きな円形の穴、大腿骨には半円形の穿孔痕や小さな穴が見つかり、2つの下顎骨にも複数の深い噛み跡が残されていました。

しかも下顎骨の一部は、表面に傷がついただけではなく、硬い骨そのものが大きく変形していました。

何者かが非常に強い力で噛みついた痕跡だったのです。

次ページ「犯人」は全長7メートル、体重1.8トンの巨大ワニ

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