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生まれたての「Tレックスの赤ちゃん化石」を発見 (2/2)

2026.07.16 12:00:55 Thursday

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孵化後すぐに歩き、自分で肉を食べていた

小さな足の骨は、赤ちゃんの大きさだけでなく、どのように暮らしていたのかも教えてくれました。

チームは、カナダ光源施設(Canadian Light Source)のシンクロトロンを使い、骨を切断せずに内部を約4.4マイクロメートルの解像度で撮影。

その結果、骨の内側には、卵の中で作られたとみられる血管の多い多孔質な組織があり、外側には孵化後に形成されたと考えられる、より密度の高い組織が確認されました。

卵の中では脚に体重がかかりませんが、孵化すれば地面からの衝撃や体重による負荷が加わります。

骨の密度が変化していたことは、この個体が卵から出た後も生きていたことを示す重要な手がかりです。

さらにTレックスの足の骨には、負荷によって傷んだ骨を修復した痕跡も見つかりました。

この骨の再構築は、脚に繰り返し力が加わっていたことを示します。

関節面もよく発達していたため、研究者らは、赤ちゃんが巣の中で動けずにいたのではなく、孵化後まもなく自分の脚で歩き回っていた可能性が高いと考えています。

小さな歯には、実際に何かへ噛みついたことで生じた摩耗も残されていました。

その摩耗の状態は、昆虫のような小さく柔らかい獲物だけでなく、比較的大きな脊椎動物の肉や骨を食べていた可能性を示しています。

これは、親が運んできた肉を食べたのか、それとも自分で小動物を捕らえたのかまでは分かりません。

それでも、孵化幼体が早い段階から移動し、自力で食べられる「早成性」の動物だったという解釈を支える証拠になります。

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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

また、推定された赤ちゃんと卵の小ささから、Tレックスは一度に多くの卵を産んでいたと考えられます。

現生の鳥類やワニ類に見られる、親の体重、卵の重さ、産卵全体の重量の関係を当てはめると、保守的なモデルでは、Tレックスの一腹の卵数は約21~32個と推定されました。

チームは、ティラノサウルス類全体では少なくとも15~30個を産んだ可能性が高く、50個、あるいは100個という大きな一腹も不可能ではないとしています。

ただし、Tレックスの完全な巣が見つかり、卵が直接数えられたわけではありません。

この数字は比較モデルから求めた概算であり、チームも「正確な個数ではない」と注意しています。

それでも、複数のモデルが「少数の巨大な卵」ではなく「多数の比較的小さな卵」という共通した結果を示した点は重要です。

多くの子を産み、1匹ずつへの投資を抑える繁殖方法は、少数のヒナを手厚く育てる現代の鳥類よりも、ワニなどの爬虫類に近い特徴です。

ただし、Tレックスの親が子育てをまったくしなかったという意味ではありません。

ワニも巣や幼体を守りますし、ほかの恐竜では抱卵や親子で行動した証拠も見つかっています。

Tレックスも一定の保護は行ったものの、その赤ちゃんは親から餌を与えられ続けなければ生きられない存在ではなかった可能性があります。

巨大なTレックスは、最初から生態系の頂点に立つ姿で生まれたわけではありません。

その出発点は猫ほどに軽く、自分の脚で移動し、早い段階から食べ物を口にする小さな肉食恐竜でした。

今回の発見は、恐竜の繁殖方法が、多数の子を産む爬虫類型と、少数の子へ多くを投じる鳥類型の中間にあったことを示す、貴重な手がかりなのです。

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生まれたての「Tレックスの赤ちゃん化石」を発見 (2/2)のコメント

ゲスト

学者からしたら面白い発見だけど、当人(竜?)からしたら切ない話しだね…

なにせ生まれてすぐに死んでしまったのだから…

非A

興味深い研究ではありますが、より状態の良い“赤ん坊”の化石標本があるタルボサウルスやオヴィラプトロサウルス類(系統は遠いものの)アロサウルス等との比較も欲しい所。幼体が自活可能だったのが属種レベルで違っていたのか、抱卵が確認されている系統を含め獣脚類に広く見られたのかが気になります。

ねいごす

そうなんだ
Tレックスの子供 猫位の大きさで生まれたンだ すぐに肉食出来る様になったのは
白亜紀の厳しい環境に適応する為でしょうね
随分速いスピードで 猫サイズから 16mの
巨体になったんだ 
お蔵入りの 様々な化石から 貴重な幼体の
Tレックスを見つけられた情熱に感謝します

ゲスト

殻の厚さがあまりにも厚いと幼体が殻を破って出てくることが出来なくなるから、殻の厚さには限界があり、そのため陸上で産む卵の場合、殻によって支えることができる重量に限界があって、ダチョウの卵よりも少し大きいくらいが大型化の限界とされている。
 だから孵化したばかりの幼体のサイズが成体と比べて小さいからといって、それは卵を大型化することが出来なかっただけかも知れないので、大型・中型恐竜のような成体のサイズが大きいものに対して

>現生の鳥類やワニ類に見られる、親の体重、卵の重さ、産卵全体の重量の関係

が当て嵌まる保障は全く無く、一度に産む卵の数が多かったとは限らないんだよなあ。

    ゲスト

    ティラノサウルス科の場合、確実な卵化石は見つかっていないのが現状です
    その為、鳥類の様な「硬い殻を持つ卵」ではなく、多くの爬虫類の様な「柔らかい皮の様な卵」を産んでいた可能性が高いとされています
    なので、硬い卵殻による限界が適用されるとは限らないでしょう

    ゲスト

    ティラノサウルスが「柔らかい皮の様な卵」を産んでいた可能性が高いというのは一体どこから出てきた話なのでしょうか?
     卵が柔らかかったのは最初期の恐竜の場合の話であって、殻の厚さは獣脚類が出現した頃から増加し始めたとする話なら聞いた事がありますし、それはこのナゾロジーでも「初期の恐竜の卵は革のように柔らかかった!」という見出しで掲載されています。
     そしてティラノサウルスは獣脚類の中でも最後の方で現れたグループなのですから、ティラノサウルスの卵は硬い殻で覆われていたと考えるのが順当です。

     そもそも、柔らかい卵だと、硬い殻付の卵よりも潰れやすいのですから、尚の事大型化するなんて無理な話という事になるので、

    >大型・中型恐竜のような成体のサイズが大きいものに対して

    >>現生の鳥類やワニ類に見られる、親の体重、卵の重さ、産卵全体の重量の関係

    >が当て嵌まる保障は全く無く、一度に産む卵の数が多かったとは限らない

    という結論に些かも変わりはありません。

    ゲスト

    卵殻の化石が出て来ていないのが証拠ですね
    しっかりとした卵の化石や、その中の胎児の化石も見つかっているのはテリジノサウルス類やオヴィラプトロサウルス類からなので、獣脚類が鳥類型の硬い殻をもった卵を産むようになったのはその辺りからだと推測されます

    ゲスト

    更に追記すると、エピオルニスやモアの卵はダチョウの卵よりも明確に巨大ですので、「硬い殻を持った卵」の限界値はダチョウよりも更に大きいですね
    恐竜でも、ギガントラプトルの様な巨大オヴィラプトロサウルスの卵であるMacroelongatoolithusの卵の長径は最大で60cmも有る為、その内部に丸まって入っている幼体のサイズはティラノサウルスの幼体よりも大きかったでしょう

    ゲスト

    >しっかりとした卵の化石や、その中の胎児の化石も見つかっているのはテリジノサウルス類やオヴィラプトロサウルス類から

    それは反論のつもりなのでしょうか?
    7500万年前に生息していたオヴィラプトルが既に「しっかりとした卵」を産んでいたと言うのなら、それより後の7270万~6600万年前に生息していたティラノサウルス.レックスが硬い殻を持つ卵を産んでいた可能性が高いという事になりますよ。
    加えて、もし仮にT.レックスの卵が柔らかかったのなら、

    >そもそも、柔らかい卵だと、硬い殻付の卵よりも潰れやすいのですから、尚の事大型化するなんて無理な話という事になるので、

    >>大型・中型恐竜のような成体のサイズが大きいものに対して

    >>>現生の鳥類やワニ類に見られる、親の体重、卵の重さ、産卵全体の重量の関係

    >>が当て嵌まる保障は全く無く、一度に産む卵の数が多かったとは限らない

    >という結論に些かも変わりはありません。

    >エピオルニスやモアの卵

    の長径は33cmと二十数cmに過ぎず、

    >全長は約70~75センチ

    の赤ちゃんが収まっていたT.レックスの卵よりも大きいとは言えませんね。(多分T.レックスの卵の方が大きい)
    反論したいのなら、どんな卵かちゃんと確認してからにした方が良いですよ。

    >Macroelongatoolithusの卵の長径は最大で60cmも有る

    反論したいのなら、どんな卵かちゃんと確認してからにした方が良いですよ。
    Macroelongatoolithusの卵は長さが長いだけで、短径の方は小さい、細長い形をした卵なので、70~75センチのT.レックスの赤ちゃんは収まりませんよ。

匿名

ティラノサウルスの赤ちゃんが哺乳類に捕食されることもあったろうね

山城かおり

ティラノサウルス可哀想

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