収入が低くても、親の関りが濃いと子供の知能は高くなっていた

今回の研究により、子育てスタイルや一緒に過ごす時間のような、収入だけでは決まらない要素が、子どもの知能と関連していることが示されました。
同時に、それらの関わりの”効き目”には、親に恵まれているかどうかによる大きな差は見当たらない、という結果も得られました。
また研究では追加として、親自身の知能や性格のスコアが低い層ほど、子育てスタイルや親子時間の効果が大きく見える傾向も示されています。
言い換えれば、家庭ごとに違っていたのは子育ての“効率”ではなく、注ぐ量と、親自身のスコアのほうだった、ということです。
もっとも今回の研究は「ある時点で、どの要素と子どもの知能が結びついていたか」を調べたもので、親のかかわりを改善すれば、後から子どもの知能が高まる、ということを直接示したものではありません。
また対象がドイツの10〜12歳の双子に限られており、年齢、国、文化的背景が異なれば結果が変わる可能性は十分にあります。
それでもこの研究は、子供の知能が親の社会経済的地位という簡単に変わらないものだけに支配されていないことを示した点において重要だと言えるでしょう。
ヴェラ氏も論文の結論部で、親の社会経済的地位は簡単には変わらず、変化があっても子どもの人生に間に合うほど速くはないかもしれない、だからこそ、親の関わりを後押しする社会的介入がきわめて重要だ、と述べています。

































