案の「数」は自信と、案の「質」は自己愛と過去の行動と関係

案の数を予測したのは、日常の問題を解く力への自信でした。
自分は問題解決が得意だと思う人ほど、独創的かどうか、有害かどうかに関わらず、多くの案を出しました。
案の質には、性格と過去の行動のほうが大きく関わっていました。
自己愛が強い人と、過去に仕返しやいたずらをよくしていた人は、より有害で、より独自性のある案を出していました。
過去の行動の影響は、問題解決への自信や自己愛を考慮しても残りました。
場面に腹が立った人ほど暗い案を出しやすい関係はありましたが、過去の行動と性格を一緒に見ると、腹立ちの強さだけでは案の数や質を説明できませんでした。
サイコパシーとマキャベリズムも同じで、最終的な解析では、それだけで案の数や質を説明する力は残りませんでした。
セバロス氏は、創造的な人がいつその力を悪用するのかを理解する上で、どの要因が重要かを見極めたかった、と話しています。
悪意ある創造性を、実際に案を出させて測る試みは、以前からあります。
グラーツ大学の研究チームは以前に、日常の挑発的な場面への反応として案を出させる課題を作り、学生105人で試しています。
悪意ある創造性の成績は、ふつうの発想の多さや、日ごろの悪意ある行動の自己申告と正の相関がありました。
敵対的な性格や、実験前の怒りの強さとも相関しています。
発想力、敵対的な性格、その時の怒りは、それぞれ別の形で寄与していたと報告しています。
認知、感情、性格の要因が別々に働く可能性を示した段階だ、としています。
仕返しの案は、数と質で出どころが違う。そんな見方が加わりました。
手伝ったお礼が来ないときに浮かぶ案の数は、自信の証と思っておきましょう。

























