当時の福島に広がっていた「浅い海」

骨が出たのは双葉層群 芦沢層の一部で、およそ9000万〜8800万年前にできた地層です。
残っているのは、浅い海で積もった堆積物。
今の福島県の一角には、そのころ浅い海が広がっていました。
日本の後期白亜紀からは、体長およそ8メートルの大型のイグアノドン類のほぼ完全な骨格も記載されています。
そこに、ずっと小さい個体が加わった。
東アジアの沿岸の環境には、体の大きさに幅のあるイグアノドン類がいたことになります。
手がかりは単離した1点の骨で、種までは決まっていません。
体長およそ3メートルという値も、骨の大きさと近縁種との比較からの推定です。
日本の化石記録は断片が多く、生態や多様性には未解決の問いが残ります。
その岸辺に、ほかにどんな大きさの恐竜が歩いていたのでしょうか。
20年以上引き出しで待っていた骨が、白亜紀の岸辺に小さな影を一つ足しました。
























