柔らかくする添加剤まで「肥料の成分」に変わる

材料の骨格になるのは、ブドウ糖から作られるイソソルビドという分子。
これをつないだプラスチックが、PIC(ポリイソソルビドカーボネート)です。
研究チームは以前に、このPICをアンモニアの水溶液で分解し、イソソルビドや尿素など肥料になる成分に変えられることを示しています。
アンモノリシスと呼ばれる処理です。
ただしPICは硬くてもろく、使える場面が限られていました。
もろい材料は早く壊れ、その分ごみが増え、作り直すために新しいプラスチックが要ります。
研究チームが作ったのは、同じイソソルビドを原料にした可塑剤。可塑剤(かそざい)は、材料を柔らかくする添加剤です。
これをPICに混ぜた。
すると、割れずに曲がるようになりました。
それでいて、アンモニアで分解して肥料に変えられる性質は保たれています。
可塑剤そのものも、使用後には肥料に合う成分へ変わります。
青木准教授は「私たちは、プラスチックの歴史における重大な転換点にいます」と話しています。
肥料として本当に働くのかは、植物を育てて確かめる必要があります。

























