長年の謎だった「ダイヤモンドが溶ける条件」が判明
長年の謎だった「ダイヤモンドが溶ける条件」が判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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長年の謎だった「ダイヤモンドが溶ける条件」が判明

2026.10.12 18:00:00 Monday

宝石店の前を通りかかって、照明を浴びてきらめく指輪に思わず足を止めてしまうこともあるものです。

ダイヤモンドといえば宝石としての美しさで有名ですが、その価値は宝飾品だけにとどまりません。

とても硬いこの炭素の結晶は、核融合の実験で燃料を閉じ込める小さなカプセルの材料にも使われています。

さらに海王星や天王星のような氷の巨大惑星の奥では、ダイヤモンドが雨のように降っているとも考えられています。

どちらの場所でも、ダイヤモンドはとてつもない圧力にさらされます。

ところが、そんな極限状態でダイヤモンドがどうふるまうのかについては、実験とコンピューター計算の結果が食い違ったまま、何年も決着がついていませんでした。

超高圧の世界で、ダイヤモンドはいったいどのように溶けるのでしょうか?

ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のチームは、ダイヤモンドに強烈な衝撃を与えて溶かし、その一瞬を測る実験を行いました。

研究の詳細は、米ローレンス・リバモア国立研究所らにより、2026年8月13日付で学術誌『Nature Physics』に掲載されました。

先生の貼り付け (先生の貼り付け) https://www.sciencedaily.com/releases/2026/08/260820002424.htm
Diamond melting in shock compression experiments at 1 TPa pressures https://doi.org/10.1038/s41567-026-03413-1

ダイヤモンドは溶けると密度が上がる?残された2つの謎

ダイヤモンドは溶けると密度が上がる?残された2つの謎
ダイヤモンドは溶けると密度が上がる?残された2つの謎 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

LLNLのジョン・エガート氏らは約20年前、高圧でダイヤモンドを溶かす先駆的な実験を行いました。

そこで見つかったのは「ダイヤモンドは溶けると密度が高くなる」という珍しいふるまいでした。

これはかなり珍しい性質ですが、身近な例に水があります。液体の水は氷より密度が高いため、氷は水に浮きます。

LLNLのマリウス・ミロー氏は、エガート氏の発見は「高圧ではダイヤモンドが液体の炭素に浮く」ことを意味すると説明しています。

ところが、この実験で測った溶ける温度は、理論モデルの予測と約20%も食い違っていました。

ミロー氏によれば、理論家たちが最先端のコンピューター計算を使っても、実験結果は再現できなかったといいます。

もう1つの謎は、サンディア国立研究所の実験から生まれました。

研究者たちは「Zマシン」という装置の強力な磁場を使い、小さなダイヤモンドの試料を衝撃で押しつぶしました。

すると、ダイヤモンドは完全に液体の炭素になる前に、別の結晶の形を通るかもしれないという信号が得られたのです。

コンピューター計算もこの解釈を支持しましたが、押しつぶされた物質の原子の並びは直接確かめられておらず、この「途中の形」は未確認のままでした。

次ページレーザーでダイヤを叩いた結果、20年来の謎はどうなった?

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