OpenAIが「人並みに考えるAIの時代」に入ったと宣言
OpenAIが「人並みに考えるAIの時代」に入ったと宣言 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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OpenAIが「人並みに考えるAIの時代」に入ったと宣言

2026.10.12 13:30:00 Monday

スマホでニュースを開くと、「AIがまた人間を超えた」という見出しが今日も流れてきます。

そんな中、OpenAIは新しいAIモデル「GPT-6 Astra」の公開に合わせて、私たちはもう「AGI(汎用人工知能)の時代」に入ったと打ち出しました。

AGIとは、AIが人間のように学び、考えられるようになるという、まだ仮説上の段階のことです。

同社のグレッグ・ブロックマン社長は「数年後に振り返って、AGIが本当に生まれたのはいつかと問えば、おそらく今ごろで、このモデルかもしれない」と語っています。

一方で、独立した研究者やテストの作り手たちからは、Astraの記録的な点数は本当の知能ではなく、AIへの指示文を徹底的に作り込んだ結果ではないか、という声が上がっています。

Astraの「満点に近い成績」は、ほかのAIと同じ条件で測っても残るのでしょうか?

AIの成績の測り方そのものについても、米プリンストン大学などの研究者たちが「ベンチマーク(AI用のテスト)は壊れている」と警告する論文を出しています。

研究の詳細は、米プリンストン大学らにより、2025年10月8日付で『arXiv』に公開されました。

OpenAI claims we've entered the AGI era — has GPT-6 Astra really demonstrated general intelligence? (Live Science) https://www.livescience.com/technology/artificial-intelligence/openai-claims-weve-entered-the-agi-era-has-gpt-6-astra-really-demonstrated-general-intelligence
Benchmarking is Broken — Don't Let AI be its Own Judge https://doi.org/10.48550/arxiv.2510.07575

AIの「入試」で99.9%を出したGPT-6 Astra

AIの「入試」で99.9%を出したGPT-6 Astra
AIの「入試」で99.9%を出したGPT-6 Astra / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

AIの実力を比べる時に使われるのが、「ベンチマーク」と呼ばれるAI用のテストです。

OpenAIはさまざまなテストの結果を公開し、Astraはソフトウェア開発から数学、さらには科学研究まで、幅広い分野で最高水準の性能を出したと主張しました。

同社のデータでは、専門分野のテストで前のモデル「GPT-5.6 Sol」やライバル企業のトップモデルより10〜20%高い性能を出したとされています。

中でも目玉になったのが「ARC-AGI-3」というテストです。

これは見たことのない抽象的な世界で、AIがどれだけ効率よく新しい技能を身につけるかを測るために作られました。

Astraはここで、99.9%という見出しになる点数を出しました。

テストを運営する非営利団体ARC Prize財団の検証でも、Astraはテストの96%のレベル(ステージ)で人間の手際の基準を上回り、1レベルあたりの手数は人間より平均51.7%少なかったと報告されています。

財団のグレッグ・カムラット会長も「これまで試した中で最高のモデルというだけでなく、最先端モデルの性能が意味のある一段を上がったことを示している」とコメントしました。

数字だけを見れば、人並みどころか人間より手際のいいAIが現れたようにも見えます。

しかし、この99.9%には、ある「条件」がついていたのです。

次ページ同じ条件で解き直すと、Astraの点数はどうなった?

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