卵の殻が「マグネシウム合金」の材料になると判明
卵の殻が「マグネシウム合金」の材料になると判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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卵の殻が「マグネシウム合金」の材料になると判明

2026.10.05 13:25:00 Monday

朝ごはんに卵を割ったら、殻は流しの隅の三角コーナーへぽいっと捨てる、それがいつもの流れです。

ところが、この卵の殻を車や飛行機に使われる「金属」の材料にしようと考えた研究者たちがいます。

米ノースカロライナ州立大学(NC State)の研究チームは、粉にした卵の殻をマグネシウムに混ぜ込むという、少し変わった方法を試しました。

台所ごみの卵の殻から、本当に使える金属は生まれたのでしょうか。

研究内容の詳細は2026年9月30日に『Journal of Magnesium and Alloys』にて発表されました。

Eggshells turn out to be the secret ingredient for stronger metal alloys (Phys.org) https://techxplore.com/news/2026-10-eggshells-secret-ingredient-stronger-metal.html
Circular manufacturing of Mg–eggshell composites: Transforming biogenic waste into functional reinforcements https://doi.org/10.1016/j.jma.2026.102290

合金づくりで重要な「カルシウム材料」の悩み

合金づくりで重要な「カルシウム材料」の悩み
合金づくりで重要な「カルシウム材料」の悩み / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

今回の主役となる「マグネシウム合金」は、自動車や航空宇宙、生体医療など、さまざまな分野で使い道がある金属です。

強さと重さのバランスがよいため、電子機器や航空宇宙の機器にも向いています。

そして、このマグネシウムの機械的な性質(強さや硬さなど)を高めるために加えられるのが「カルシウム」です。

金属にカルシウムを入れると聞くと意外に思えますが、炭酸カルシウムや酸化カルシウムは合金づくりにとって重要な材料なのです。

ただし、こうしたカルシウム材料は、掘り出した鉱石から複雑な工程を経て作られています。

しかも、その工程にはたくさんのエネルギーが必要です。

つまり金属を作る前に、まず鉱石を加工してカルシウム材料を用意するという、ひと手間がかかっているわけです。

そこで研究チームが目をつけたのが、私たちが毎日のように捨てている卵の殻でした。

卵の殻は、その95%が炭酸カルシウムでできています。

論文の責任著者で、NC State材料科学・工学科の助教であるバラト・グワラニ氏は「生物由来のごみである卵の殻を使って、製造の途中で必要なカルシウム材料を作れるかを確かめたかった」と話しています。

鉱石の代わりに卵の殻を入れて、そのまま金属づくりまで一気に進めてしまおうというわけです。

次ページすり鉢のように回して押し出すと、卵の殻はどうなるのか?

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