地元男性の証言で居場所が判明!
しかし解決の糸口は突然やってきます。
ボランティア団体が海岸を清掃していたところ、ある1人の地元男性が「電話の場所を知っている」と声をかけてきたのです。ルネ・モルヴァンさんというその男性は現在57歳で、20歳ごろに海岸一帯を巻き込むひどい嵐が起きたと言います。
どうやら「ガーフィールド電話」が浜辺に打ち上げられたのは、そのときが初めてだったようです。それからモルヴァンさんが兄と2人で海岸一帯を調べると、岩礁にある洞窟内につっかえているコンテナが見つかりました。普段は海面に隠れて見えないそうですが、干潮時には水面上に現れるんだとか。
その話を聞き、シモナン氏とボランティアチームは藻で滑りやすくなっている岩に注意しつつその洞窟を捜索。すると確かに、錆びついたコンテナの破片をいくつも発見されました。そしてトラ猫の大群も一気に出てきたのです。
およそ35年もの間この場所に挟まっており、割れたコンテナの隙間から電話機の部品が出てきて浜辺まで流れ着いていたというわけですね。これで事件は一件落着。
ですがシモナン氏は第2、第3のコンテナがあるかもしれないことを懸念しています。もし小さなプラスチックの破片が海中をさまよって、それを魚たちが口にすれば、海の生態系に深刻な被害を与えてしまう恐れもあります。
お魚くわえたドラ猫は良いとして、ドラ猫くわえたお魚はどうしても避けたいところです。