■およそ30年以上もの間、フランスのブルターニュ海岸に「ガーフィールド電話」が毎月のごとく流れ着いていた
■「ガーフィールド電話」の出どころは数十年の間まったく不明で、地元のボランティア団体も頭を抱えていた
■ところがある地元男性の話をきっかけに、海岸付近の洞窟内に原因を発見
「ガーフィールド電話」の怪事件、ついに決着です。
35年ものあいだ、フランスのブルターニュ沿岸に毎月のごとく打ち上げられていた、オレンジ色にきらめくプラスチックの数々。これは1978年にアメリカで連載がスタートした漫画『ガーフィールド』に登場する、主人公でトラ猫のガーフィールドをモデルにした固定電話機でした。
誰かのいたずらなのか、それともガーフィールドの呪い(?)なのか…地元民の疑問は深まるばかりでした。ところが今月の22日、ある地元男性の発言をきっかけにガーフィールドの出どころが判明したのです。
ボランティア団体も頭を抱える「ガーフィールド電話」
「ガーフィールド電話」はアメリカのおもちゃ会社Tycoが製造販売したもので、受話器を手に取ると目が開いて、置くとまた目が閉じるというユニークな商品。ガーフィールドは、日本でいうドラえもん的な国民的キャラクターです。
この電話機が遠路はるばるフランスの海岸に姿を現したのは30年以上前のことです。地元ボランティア団体・Ar Viltansoùが月に1度の海岸清掃をするたびに、ガーフィールド電話の一部が必ず見つかっていたそうです。
団体の会長であるクレール・シモナン氏は現在40歳ですが、子供の頃から「ガーフィールドが浜辺にあるのを見た」という同い年の友人もいるんだとか。これまでに見つかった部品数は200以上にのぼり、今やガーフィールドはブルターニュ海岸を汚染している主犯格と言われています。ガーフィールドの熱い風評被害ですね…
1980年代に船で輸送中の電話機がコンテナごと船外に放り出されたことが原因だと考えられていますが、これまでにコンテナが見つかったことはありませんでした。