Q6「意識を物に移すことができれば人のコピーができると思いますか?また実現したとして、それは本当に人間と言えるのでしょうか?」
カク氏の答え
今世紀中に、不死の命をデジタル上で作り上げることは可能でしょう。個人の写真や動画、メール内容やその他あらゆる情報を集積することで、デジタルのアバターを作る技術はすでに実現しています。
将来的にはホログラムのウィンストン・チャーチルが登場して、あなたと会話することもできると思います。私としてはアインシュタインと話してみたいですが。しかし確かに、これが本当に人間的だと言えるかどうかは分かりません。
もし魂というものが記憶が寄り集まった情報だとして、それを正確にデジタル化できるのなら本物の人間と識別できなくなるでしょう。現在の研究では、人の脳内にある全神経経路のマップ付けを行なっているところです。
この作業が完了して脳の完璧なコピーを作ることができれば、本質的には本物と何ら変わりありません。それを本物と呼ぶかどうかは、どう捉えるかによるでしょうね。