インターネット時代の「@」
その後「@」は活躍の場を広げることなく、1800年代半ばに登場したタイプライター第1号の中にも「@」キーは含まれていなかった。
しかし1971年、プログラマーのレイ・トムリンソン氏が「@」を一躍大スターにのし上げる。
彼はインターネットの電子メール・アドレスで、ユーザー名とドメイン名を分けるために「@」を使用したのだ。要するにユーザーが、個別のローカルマシン上ではなく、別のホスト上にいることを「@」で示した。
ここから現在最も一般的な「@=at」の意味が誕生する。
トムリンソン氏は、アドレスに「@」を使用した理由についてこう話している。
「選択肢は多くありませんでした。コンマやイコールではあまり意味的に不適切だと思ったからです。そこで@を『〜のホストにいる〜さん』つまりアット(at)の意味で使おうと決めました。」
トムリンソン氏は残念ながら2016年に亡くなっているが、彼が残した「@」は世界中のアドレス内で生き続けている。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/4421
reference: smithsonianmag, theguardian / written & text by くらのすけ