「戻ってきた頂点捕食者」2種が、同じ場所で増えると何が起きる?
オオカミとピューマは、ともに北米を代表する頂点捕食者です。
しかし20世紀には、家畜被害への懸念などを背景に大規模な駆除が行われ、両種は大きく数を減らしました。
特にオオカミは米国本土の多くの地域から姿を消します。
一方、単独で行動し人目につきにくいピューマは、山岳地帯などに局所的に残りやすかったと考えられます。
そんな中、彼らに転機が訪れたのは、1960年代から1970年代にかけての保護の流れでした。
ピューマは保護のもとで個体群が回復し始め、そこに1995年、イエローストーンへオオカミが再導入されます。
こうして、先に回復し始めたピューマの景観に、後からオオカミが戻る形で、長い空白期間を経て両者が再び同じ舞台で重なり始めたのです。
では、頂点捕食者同士はどのように競争し、どうやって共存しているのでしょうか。
研究チームは2016年から2024年まで、GPS首輪を装着したオオカミ38頭、ピューマ18頭を追跡しました。
さらに3,929件の潜在的捕食地点を現地で調査し、実際の摂食イベントを確かめています。
オオカミの摂食は852件で、そのうち716件が自力での捕殺でした。
ピューマは520件の摂食が確認され、そのうち513件が自力捕殺です。
加えて研究者たちは、GPSの移動パターンから「獲物を仕留めた可能性が高い場所」を推定する機械学習モデルを作りました。
そのうえで、それぞれの動物が、相手に近づいているのか、避けているのかを解析しました。
結果ははっきりしていました。
両種の接触の約42%は、ピューマが獲物を仕留めた地点で起きていました。
反対に、オオカミが獲物を仕留めた地点での接触は、調査期間を通じて1件しか確認されませんでした。
さらに2016年から2024年の間に確認された成獣ピューマ12例の死亡のうち2例はオオカミによるものでしたが、オオカミ90例の死亡の中にピューマが原因となったものはありませんでした。
では、これらの結果は何を意味するのでしょうか。




























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