ルビーの美しさは紫外線に左右される
紫外線で蛍光するということは、宝石の美しさに影響を与えるケースもあります。有名なのがルビー。ルビーの産出地として最高峰といわれる、ミャンマーのモゴク地区のルビーは、強い蛍光を発するのだそう。
小粒ですが、下の画像右のルビーはピジョンブラッドカラー、非加熱、ミャンマーのモゴク産という、3点が揃ったルビーです。なお、ルビーやサファイアのようなコランダムは、一般的に美しくするために加熱するので、それをしなくても美しい非加熱はコレクターが求める要素のひとつなんです。
ブラックライトにあてて、比較してみました。右のルビーは鮮やかに赤く光っています。
いっぽうで、左のルビーは蛍光していません。
また、右側のモゴク産のルビーは、太陽光のもとでも紫外線に反応して、紫がかった鮮やかな色になり、うるんだような質感になります。
紫外線が強いほど鮮やかに見えるので、ミャンマーのような日本よりも紫外線の強い国でルビーを買って、帰国してみてみると、「あれ、もっと輝いていたはず…」ということがありえます。お土産で買うときは要注意ですよ。