さまざまな鉱物にブラックライトをあててみよう
ブラックライトをあてるとなぜ光るのかというと、その鉱物に蛍光物質が含まれているからです。蛍光物質は、ある波長の光を吸収すると、それとは違う波長の光を放出する性質のある物質のこと。
紫外線は波長が100nmから400nmの範囲の光のことを指しますが、ブラックライトは紫外線のうち、UV-A領域( 315~400nm)の紫外線を放射することができます。
実はこのように紫外線をあてると蛍光する鉱物は多数あります。そこで、家にある鉱物たちにブラックライトをあてていきました。
まずはダイヤモンド。こちらのペンダントトップには7つの石がセッティングされていて、蛍光灯の下だとどれも同じように見えます。
ところが、ブラックライトをあてると、2つの石だけ青白い蛍光色を発しました!
次はスピネル。原石2つ、ルビースピネル、レッドスピネル、コバルトスピネル、ブルースピネル…とスピネルを1つのケースにまとめています。
ブラックライトをあてると、原石とレッドスピネルが赤く蛍光しました。
今は閉山してしまった、ロジャリー鉱山のフローライト。蛍光灯の下では緑色をしています。
ブラックライトをあてると、蛍光を発しつつ、青い色に変わりました。
こちらは、鉱物自体が光るわけではないですが、パキスタン産のオイル・イン・クォーツという石。水晶が形成されるときに、石油がとじこめられています。
オイルの部分が青白く光っていますね。