出会いの実験
研究者は小さなカップを細い管でつなぎ、片方のカップにメスの幼生、もう片方にオスの成体を入れてその動きを調べました。
するとオスの成体はメスがいてもいなくても特に動きを見せませんでしたが、メスの幼生はオスがいる場合には、活発にオスを目指して移動しました。
これはオスの抽出液を染み込ませた紙を、カップ内に配置した場合でも同様です。オスはフェロモンを持っていて、メスはそこに集まる性質があるとわかります。
成体はそもそもあまり泳がず、幼生は活発に泳ぎ回ります。複数の生殖が可能なオスの成体のフェロモンを追って、一度しか生殖ができないメスの幼生が移動してくるというのは、もっとも効率の良い状態なのでしょう。