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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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現存する「最古のザトウクジラの声」の音源を発見

2026.02.13 12:00:30 Friday

海のどこかで響いていたクジラの歌を、私たちはいつから「音」として記録できるようになったのでしょうか。

その答えを塗り替える発見が報告されました。

米マサチューセッツ州にあるウッズホール海洋研究所(WHOI)の研究チームが、現存する中で最古とみられるザトウクジラの録音を特定したのです。

その音源は1949年3月7日、バミューダ近海の大西洋で記録されたものでした。

当時はまだ、研究者がクジラの鳴き声を体系的に識別できる時代ではありませんでした。

つまり、彼らは「何かの音」を録ってはいたものの、それがザトウクジラの歌だとは理解していなかったと考えられます。

The oldest-known humpback whale recording was hiding in an archive https://www.popsci.com/environment/oldest-humpback-whale-recording/ WHOI discovers the oldest known whale recordings, dating to 1949 https://www.whoi.edu/press-room/news-release/1949-audio/

1949年の海で録られていた「正体不明の音」

問題の録音は、WHOIのアーカイブ資料をデジタル化する過程で見つかりました。

音が刻まれていたのは「グレイ・オーディグラフ」と呼ばれる事務用の口述記録装置です。

磁気テープではなく、薄いプラスチック製ディスクに音を直接刻み込む方式でした。壊れやすい媒体ですが、今回のディスクは驚くほど良好な状態で保存されていました。

録音当時、調査船R/Vアトランティス号の研究者たちは、アメリカ海軍研究局と協力してソナー試験や爆発音量の測定など、さまざまな音響実験を行っていました。

水中音を記録する技術がようやく実用化され始めた時代であり、海の音の正体についてはほとんど分かっていませんでした。

同じ1949年には、WHOIの科学者ウィリアム・シェヴィルと哺乳類学者バーバラ・ローレンスが、カナダのサグネ川でシロイルカを録音しています。

これは野生の海洋哺乳類の音を特定した最初の録音とされています。

しかし今回見つかったザトウクジラの録音は、それと同時期に、しかもザトウクジラの歌としては最古の保存例である可能性があります。

実際の音声がこちら。音量に注意してご視聴ください。

WHOIの海洋バイオアコースティクス研究者、ラエラ・セイグ氏は「この時期のデータは、ほとんどの場合存在しません」と語ります。

当時は、どの音がどの生物によるものかを確実に判断する技術も知識も十分ではありませんでした。

そのため、多くの録音は失われ、あるいは正しく整理されないまま眠っていたのです。

次ページ騒がしくなった海と、音の基準点

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