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カメは爬虫類よりも「鳥」に近い生物だった

2020.03.09 Monday

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Credit: pixabay

ペットとしても身近なカメですが、その出自は意外にも謎に包まれています。

「カメが何者で、どこから来たのか」という問いは、長年の間、生物学者たちを悩ませ続けてきました。

そんな事情を知らない身としては、当然のごとく、「ヘビやトカゲのような爬虫類の仲間だろう」と思ってしまいます。

ところが実際は、鳥やワニの仲間に近いというのです。

カメ誕生の3つの仮説

カメの起源については、これまで3つの仮説がありました。

1つ目は「原始的爬虫類説」で、これは爬虫類が進化し始めた初期段階ですでにカメも、他のトカゲやワニのグループと同時に誕生したというものです。

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Credit: 理化学研究所

2つ目は「トカゲ近縁説」で、トカゲやヘビのグループから派生したというもの。

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Credit: 理化学研究所

そして3つ目が「ワニ・トリ近縁説」で、鳥やワニが属する主竜類(Archosaurs)の仲間とする説です。

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Credit: 理化学研究所

どの仮説が正しいのかは、学問別のアプローチによって異なっていました。

例えば、解剖学や化石分類学によると、カメはヘビやトカゲの仲間であるとされています。一方で遺伝学によると、鳥やワニが属する主竜類に近いとされています。

こうした学問別の食い違いから、専門家の間でも、カメが正確にどの仲間に属するのか不明だったのです。

しかし、ここ10年近くで急速に発達したDNA解析により、カメは遺伝子的に主竜類の仲間であることが明らかになりました。

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