カーネギーメロン大学(米)のフューチャー・インターフェース・グループが、VR空間に「触覚」をもたらす新技術を発表しました。
この技術は「ワイヤリアリティ(Wireality)」と呼ばれており、手首や五指につないだワイヤの伸縮によって、バーチャル空間にある物体表面の手触りを再現します。
はた目から見るとかなりシュールではありますが、VR技術を大きく飛躍させる研究となりました。
仮想空間のモノが触れる!
ワイヤリアリティは、肩の上に乗せた本機から7本のワイヤを伸ばし、ユーザーの五指と手首、手の甲へとつなぎます。
ワイヤはバネ仕掛けになっており、手や指の動きに合わせて伸縮可能です。
これをハンドトラッキング型のVRと連動させることで、仮想空間にある物体に触れることができます。
ワイヤと接続した7つのポイントが、仮想物体に接触した箇所で軽く固定されることで、リアルな触覚が再現されます。
これにより、指や手首が、物体表面の抵抗を感じて、まるで直接触っているかのような錯覚を引き起こすのです。
ワイヤのロックは、各ポイントが仮想物体から放れた瞬間に解除されます。
この技術を使えば、恐竜やドラゴンなど、この世にいない生物とのコミュニケーションを体験できるかもしれません。